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ここはナショナル・ギャラリーの真正面。ネルソン総督の銅像がそびえたつトラファルガー・スクエアー。
ロンドン観光の目玉の一つでもあるこの場所は、いつも大勢の観光客で賑わっている。しかし数年前までは人間よりも鳩の数の方が多いかと思われるほどの鳩広場だったのだ。
ハトのフン害はトラファルガー広場自体を汚すに留まらず、由緒あるネルソン
提督の銅像をフンまみれにしたり、観光客の頭上に落し物をしていったりと、傍若無人を極めていたのであった。
鳩の異常増殖の原因は、鳩エサを売るこの屋台。
なんでもかなりの歴史のある店だったらしいのだが、ハトをのさばらせておくのは百害あって一利無しと政府から判断を下され、数年前に撤退の運びとなった。
動物保護団体はもとより、一部のグループが“消え行くロンドン名物”へのノスタルジーから反対運動をしていた様だが、時流には勝てず。
この写真の頃を最後に、ハトがズラリと順番待ちをしているこの屋台は、トラファルガー・スクエアから永遠に消えたのである。
百年、二百年前の建築物の立ち並ぶロンドンの光景も、こうやって少ぉ〜しずつ変わっている。
とは言え、急速に発展を遂げたアジアから来た者にとっては、英国の変化は遅すぎ、微妙すぎ。近年になってようやく「貴族院廃止議論」って、いつの時代だよ!
100年ぐらいしてから、「とうとう通貨がユーロに!」とか言ってそうだ。
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