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☆今後まだまだ追加予定!

台湾のトイレ@逆流のロシアン・ルーレット
台湾のトイレA台湾における洋式便座の意義を問う
中国大陸の便所を征すものは世界を征す
中国大陸・どこでもトイレ
手動式トイレ
英国:立小便事情
フランス・ビデの現代的利用法

 

台湾のトイレ@逆流のロシアン・ルーレット


私が台湾のトイレで最も衝撃を受けたのは、「使用後の紙を便器に捨てて流してはいけない」という習慣だった。
じゃ、どこに捨てるのかって?トイレに備え付けのデカい汚物入れに捨てるんです!
観光で遊びに来ていた私の友人達は、「えーっ、ウソッ!バンバン流しちゃってたよ〜」
「台湾では生理用ナプキンを捨てるバケツがイヤにデカいなぁ〜と思ってたら・・違ったのね」と言っていたが、そりゃそうだ。
日本人は誰もそんな事を思いつくまい。しかし、中正国際空港に降り立ったその時から、あなたを待っている汚物入れは、断じて「ナプキン入れ」ではないのである。

台湾の汚水処理事情はとても悪く、下水管が細くてすぐに詰まってしまうんだそうだ。
私の知っている限りでは、韓国のトイレも同じだ。公衆トイレにはデカいバケツが置いてあって、紙はそこに捨てる様になっていた。
ガイド・ブックには書いてないことが多いし、現地の人も「自分の国は下水事情が悪い」というのを嫌がって、観光客には言いたがらない。
知らないで紙を流してしまい、運悪く大逆流を引き起こして、便座から水が溢れて立ち往生・・という悲劇に見舞われることもあります。(←リアル)
台湾でトイレット・ペーパーを便器に捨てたその瞬間から、あなたは我知らず糞尿のロシアン・ルーレットに参加していると言う事になる。こわっ!

悲劇は公衆トイレでばかり起こるわけではない。
台湾に来た当初に知り合った駐在員の日本人夫婦は、一ヶ月の家賃、約16万円のフラットに住んでいた。
ちなみに、台湾での大卒初任給は、当時(1996年)8万円前後。
このフラットの家賃が、いかにお高いかはおわかりいただけると思う。
「こんなキレイなフラットなんだから、当然トイレット・ペーパーぐらい流せるだろう」と思っていた知人夫婦。
暮らし始めて一ヵ月後に、その惨事は起こった。
トイレから逆噴射した糞尿及びトイレット・ペーパーが、リビングを通過して玄関に至るまで、大洪水を巻き起こしたのである!!

奥さん、泣いてましたね・・・。
まだ台湾に来て一ヶ月で、清掃の人を頼む方法もよくわからず、誰のモノかもわからない汚物を、泣く泣く掃除したのだと言う。
(その後、彼女は台湾の不衛生さに耐えられなくなって、一人で帰国してしまいました・・・)

さて、私の場合。
私は、3LDKのフラットで間借りをしていた。
大家さんの部屋には自分用のバス・トイレが付いていて、私ともう一人の間借り留学生で一つのバス・トイレをシェアしていた。

もちろん大家さんからは、「トイレット・ペーパーは流さないでね」との通達を受けていた。
しかし、歴代のルーム・メイト達からは、「ここのマンションは、流しても大丈夫みたいよ」という噂が言い伝えられていたのである。
それを聞いたら、日本人や欧米人の間借り人達が紙を流さないわけがない。

考えてもみて欲しい。
例え「小」であっても、使用済みの紙が溜まっていたら・・・・湿気と暑さでもうもうとしている台湾で、汚物入れが臭気を発するのは自然の摂理。
公衆トイレなら、当然「大」の後のトイレット・ペーパーも、汚物入れに山盛りになっているのだ。
時に、紙にベッタリ付着したブツそのものを横目に用を足さなければならない事もある。紙がゴミ箱からあふれ出ている事もある。

私は台湾のトイレの臭いで、何回吐いたかわからない。少なくとも学校のトイレでは、ほぼ毎日吐いていた。
個室に入った途端、むわ〜〜んというニオイと共に、「うぇぇぇぇl〜〜〜〜っ」となる。
ま、単に油物の食べすぎで胃が悪かっただけなののかもしれないが、悪臭につられて吐き気が催されるのは間違いない。

話を戻して、私の暮らしていたマンションのトイレ。
私は同居人の各国留学生達とも密約を交わし、コソコソとトイレット・ペーパーを流しながら2年半をそのマンションで過ごした。
滞在中、一度もロシアン・ルーレットに当たる事なく台湾を脱出できたのは、かなりの幸運と言えよう。(おい!)
したがって、家でのトイレ問題の敵は同居人ではない。
敵は、「大家さんのお客さま」だったのだ!

台湾の人は、もてなし好きだ。しょっちゅうお友達や親戚を家に招く。
友達の恋人、親戚の友達なども歓迎されるので、見知らぬ人々が家の中をうろうろしている事も珍しくはない。
他の留学生達からは、「大家さん一家が毎日麻雀に興じていてうるさくて眠れない」とか、「親戚だかなんだかよくわからないが、毎日の様に知らない人が家に出入りしてる。おちおち部屋の鍵を開けたままでは出かけられない」と言った苦情もよく聞いた。その点、私の大家さんは外遊びが好きな人でとても助かった。
が、数ヶ月に一回あるのだ。予告もなしに大勢のお客様がやってくる日が・・。

大家さんがいつも使っているトイレは彼女の寝室の中だから、来客が私とルーム・メイトの共同トイレを使うのは自明の理だ。
事前に知らされていようが知らされていまいが、こればかりは避けようが無い。
大勢のお客様が帰った後は、私が大家さんへのカモフラージュ用に置いた汚物入れの中に、知らない人々の糞尿のついたトイレット・ペーパーがどっさり溜まっているのである。
たまに、下痢してる人なんかも居たりして、トイレット・ペーパーが大変なことになっている時も・・・。
くっ、くさ〜〜〜いっ!!おえーーーーっ!

私は歴代の間借り人の中で最も長くそのフラットに住んでいた。
その為、「カモフラージュ用の汚物入れはシャオさんのもの」という認識がいつの間にか定着していたらしく、滞在期間後半には「来客後の後始末」は、完全に私の役割になっていた。
いつ大家さんのお客さんが来てもいい様に、使い捨てのゴム手袋と消毒用洗剤を常備して事にあたっていたが、何度「自分用トイレのある部屋に引っ越したい・・」と思ったことか。
「自室にトイレの付いた部屋」への引越しを決めかけたことも、二年半の間に3回はあった。

が、その度に大家さんの人柄の良さにほだされて、結局引っ越さなかったのだった。
こんな思いをしたのに、私はまだ台湾に住みたいと思っている。愛はトイレの臭さにも勝るのである。

役に立つプチ・中国語講座:
☆房東(ファン・トン)=大家さんのこと。ちなみに「大家(ダー・ジャー)」は、「皆さん」の意味。
☆房客(ファン・クー)=店子
☆套房(タオ・ファン)=トイレ・バスが付いている部屋
☆雅房(ヤー・ファン)=トイレ・バス共有の間貸し部屋
☆馬桶(マー・トン)=便器
☆衛生紙(ウェイ・シェン・ヂー)=トイレット・ペーパー

肝心の「汚物入れ」だが、単に「ゴミ箱」(ラー・サー・トン)って呼んでた気がする。あんなの、ただのゴミ箱と違うだろうがっ!
                                         (2002年11月記)
                                   

 

台湾のトイレA:台湾における洋式便座の意義を問う


掲示板でミハリータさんにご指摘いただいたのだが、台湾では「洋式便座に靴のまま上り、しゃがんで用を足す台湾人女性」が非常に多い。

根拠@;便座の上に、泥のついたスニーカーの跡がついているのを何度も目撃した。
根拠Aマクドナルドやレストランのトイレのドアに、「便座に靴で乗っかって用を足さないでください!」と言う注意書き(マヌケな絵入解説が入っているモノも・・)が貼ってあるから。

台湾人女子に言わせると、「だって便座にお尻つけるの汚いじゃん!」という事なんだが、キミらが泥まみれにしていくから、余計汚いんだよ!
そんな便座なので、私はお尻をつけて用を足した事はありません。小用だったら、中腰で!これが鉄則。(ヒザがガクガク震えたりして情けないのがたまにキズ)

私の台湾人の友人(男性)は、当時結構大きな企業で働いていたが、女子のトイレのマナーには随分泣かされていた様だ。
皆さんご存知の通り、男性用のトイレは小用便器が手前、個室が奥の方にある。これは台湾でも同じ。
ところが彼の会社では、男性社員が手前で小用を足している最中に、いきなり若い女子社員がズカズカ入ってくるのだと言う。
彼女達は恥ずかしがりもせずに、「やーねー、オシッコなんかしてる〜(←当たり前だ!)」などと、まるで男性社員が悪事を働いているかの様に言い放ち、ズンズンと奥の方に突き進んで、我が物顔で個室トイレに入るのだそうだ。(彼の勤務先は、少々特異なのかもしれません・・)
なぜ男子トイレを使うのかと言うと、「女子トイレがちょっと混んでるみたいだったから」。或いは、「女子トイレは汚いから」なんだそうだ。えぇっ!
私の友人の男性は、超がつくほどの潔癖症なのだが、彼もまた「女子の入った後の個室トイレは気持ち悪い!使いたくない!」と言う。

便座に足跡は当然のこと。しかも、「ハイ・ヒールの跡」がクッキリついているのだそうだ。
私などは、「ハイ・ヒールで便座になんかにのぼって、危なくないのか?」「用を足す時、グラグラしないのか?」と思うんだが、彼女達は慣れているから平気らしい。
他にも、「便座をオシッコで汚していく」「使用済みの整理用ナプキンを、折り畳みもせずに捨てていく」と言った悪行の数々に、彼は怒り心頭に発していた。
「大体、男が用を足している最中に平気でトイレに入ってくる神経がイヤ!」と乙女の様な発言をしていた彼を思い出す。今考えても、同情するなぁ。

近年、(数年前から?)アメリカの大企業では、「男女共用のトイレ」が流行しているとか。
アメリカ産のトレンディ・ドラマ(死語)でも、男女社員がトイレから出てきて、洗面所で手を洗いながらダベる・・と言う様なシーンが出てきて、男女一緒のトイレには、なんとなくオシャレなイメージがあるのだと言う。げぇ〜〜〜っ。
日本の女子トイレに設置されている「音姫さま」は大袈裟だとは思うけど、男性社員に用を足している音など聞かれたくないし、彼らが用を足す音も聞きたくない。
用を足した後の手を洗いながらお喋りなんて、真っ平だ。

じゃ、男子トイレにズカズカ入れる台湾人女子はアメリカナイズされているのか?と言うと、もちろんそういうわけではないと思う。
一神教でない国の人々の公徳心って、「他の人に対して恥ずかしい」「目上の人や異性にはもっと恥ずかしい」と言う見栄でもって、かろうじて支えられているんじゃないだろうか?←おおげさ?
中野翠が「モラルとは美意識から生まれる」と書いていたが、ならば美意識には「何を以って恥とするか」と言う問いかけも含まれているハズ。
自分が美意識に満ちているとは口が裂けても言えないが、恥じる気持ちが無かったら、私も男性用トイレに入って便座にのぼって用を足すよ、きっと。

台湾のトイレ事情をあれこれ書きすぎたので、一言付け加えさせてもらおう。
日本在住の台湾人の友人達に言わせると、「日本の公衆トイレは最悪」だとのこと。
台湾とは全く違う、いくら掃除しても拭い去れないきっつ〜〜いアンモニア臭が気持ち悪いのだそうだ。
欧米の人に言わせると、日本ではどこに行っても和式便所なので、落ち着いて用が足せなくて便秘になってしまうという話。

とどのつまり、「隣のトイレは汚く見える」というのが真実なのかもしれない。人のフリ見て我がフリ直せ、ですね。

                             
 (2002年11月記)

 

中国大陸の便所を征すものは世界を征す


誰しも、「我が人生史上、最悪のトイレ体験」というのを持っていると思う。
これが自らの過失によるおもらしでイビられたとか言う類のものだと、人前で明るく話が出来る様になるまで相当時間がかるモノと思われる。
しかし、「最悪のトイレ体験」が「想像を絶するほど汚いトイレとの出会い」の場合、一気に「武勇伝」へと昇華されるのが不思議だ。

中国大陸、インドなどのトイレを征した友人達にとっては、私の台湾での経験など「こわっぱのたわごと」でしかないらしい。
以前掲示板の方にも書いた事があるが、私の友人達の経験したトイレ話は、本当に凄いのである。

トイレ話の宝庫と言えば中国大陸。私が耳にした「大陸発・トイレ白書」を一部ご紹介します。(前回同様、お食事中の方はご遠慮ください)

@言わずと知れた、「ドア無し公衆トイレ」にて。
向うのトイレは、並んでいる人と用を足している人が向き合う格好になる。
お互いに目があったりしても、顔色一つ変えないのが現地の人。
外国人の場合はただでさえ注目を浴びるのに、人々に注視されたらとても用が足せないと思った白人女性Aさんは、一計を案じた。

「傘をさしながら、用を足そう!」

しゃがむと同時に傘をさして自分の前に立てかけ、人々の視線をさえぎろうというアイディア。
まぁ、気持ちはわからないでもないが、これがもう、逆効果甚だしかったのだそうだ。
「傘の後ろで何が起こっているんだろう?」という中国人民の余計な好奇心を煽り、並んでいた人々に後ろに回りこまれて取り囲まれて凝視され、大変な思いをしたとのこと。
かと言って、途中で傘をたたむのもマヌケだしねぇ。これって、恥辱プレイかも・・。

A大陸の田舎を旅行した友人B。
突然もよおして、お店で「トイレを貸してください」と頼んだ。ところが、店員が指差している方向の扉を開けたら、なんと外に出てしまった。
「外でしろってこと?」と一瞬訝ったが、トイレはちゃんとあった。
・・・小川の上に、穴のあいた板が渡してあったのだ。これってトイレ?

で、その小川の下流で洗濯したり、そのまた下流の水でご飯炊いてたりするんでしょうかね。
していそうな気がしてなりません。

B友人Cの田舎町での出来事。
大陸のトイレは、和式のところがほとんど。
友人の入ったトイレは、どの個室も「大」がうず高く積もっており、しゃがんだら絶対にお尻が着くという肝試し便所だった。
便所としての臨界点を完全に越えている為、便器からはアレもコレも、悪夢の様に溢れ出ている。
トイレに入ったら最後、靴は人糞まみれになる事間違い無しだ。
友人は考えた末、そこで用を足すのはやめたと言う。そこまで汚いなら、道端でした方がずっといいよなぁ・・。

C同じく友人C。
トイレに入った時、何かが妙な事を察した彼女。ゆ、床が動いている!!??
目が悪いので、床に顔を近づけてよーく目をこらしたら、床全体が数千とおぼしきうじ虫に覆い尽くされ、ざわざわと蠢いていたのだそうだ。
それでも、「次にどこにトイレがあるか全くわからなかったから、そこのトイレで用を足した」という彼女。
こんな話を聞くだけで大陸に行く気が失せてしまう私は、本当に「まだまだひよっこ」だと思わざるを得ない。
(なんの?)

正に、中国大陸のトイレを征すものは世界のトイレを征すという感がある。
こういうトイレ体験があるってだけで、なんだかワイルドな感じさえ漂うではないか。

かと言って、今の私には、友人の武勇伝に挑戦したいとは言う気力はない。
たまにはそういったワイルドで刺激的な体験もいいかもしれないが、一生お付き合いするなら、便座暖房とウオッシュレットが付いてる快適なトイレが一番だわ。←老

                                       (2002年11月記)

 

中国大陸・どこでもトイレ

 

示板でひげちゃんからご指摘いただいた、中国の子どもの「股割れパンツ」について調べてみました。

 

スキャンしたはいいが、写真の詳細がいまひとつ見えない「股割れズボン」の画像。

なんだかモヤモヤと、残尿感の残る仕上がりとなりました。

絵のほうで、「ほお、こんなものが」と感心してください。

☆「開襠袴」(カイ・ダン・クー)・・幼児が用便しやすいように、しゃがむと尻が出るようになっている尻割れズボン。

☆「屁股簾」(ピー・グー・リィエン)・・尻割れズボンの上に、冬季防寒用として腰から尻まで垂れ下がった綿入れの前掛けのようなもの。

「屁股簾」って、防寒用?尻の上に布一枚垂らしたぐらいじゃ、寒いと思うな、私は。

◎「出典は小学館の中日辞典です。

で、この「開襠袴」のお蔭で、周囲が迷惑をこうむるという話を一つ。

それは、「中国の長距離列車の中」である。
これも友人Cの体験談。中国国内で列車移動中のこと。彼女の目の前には、膝に幼児を抱えたお母さんが座っています。

ぐずる赤ん坊。「あら、オシッコ?」と聞き返す母親。

・・・・・この後は説明するまでもありませんね?
何の予告もなく、股割れズボンの間から
「ジョ〜〜〜〜〜ッ(湯気)」。
列車が揺れる度に、車輌内を縦横無尽にかけめぐる小便。
車内に立っていて気がつく人は足をヒョイと上げたりしているが、離れた場所に立ってる人などは気がつかない様子。
あぁっ、足元に置いてある荷物が濡れてますよ〜〜っ!

・・・という事が日常茶飯事なようだ。
私のルームメイトだったアメリカ人は、車内でお弁当食べてる時に、目の前でヤラれたとのこと。
トイレの為に席を離れると、他の乗客に座席を取られるからかもしれないが、とどのつまり、「幼児はどこでも用を足してよい」と言う事になってるんだと思う。

石田壱成が出てたCMで、「タイは若いうちに行け!」って言うのがありましたが、
(壱成がタイで大麻を仕入れていたとしたら、スゴく説得力のあるCMですね)私も「アジアは若いうちに行け!」と思う。
年をとる毎にアジアの野生に気力・体力がついていかなくなるのは、こういうった理由からではないでしょうかね?

                                               (2002年11月記)

 

 

 

手動式トイレ


海外旅行で最初に行った国と言うのは、あとの旅行歴に大きな影響を残すという。(ホントか?)
そんな私の海外旅行初体験は、タイであった。
私が行った当時はまだ、タイ=日本人男性の売春ツアーというイメージの時代。
実際、少人数のグループツアー等に行っても、周囲は皆熟年日本人男性ばかりで、なんとなく気まずい空気が漂ったものである。

それはさておき、私がタイで経験したトイレは、「水桶にひしゃく式」だった。今はあまり無いと聞くが、4年前にタイに行った時も、地方の寺院にはあった。
水桶にひしゃくはあるが、紙が無い。おまけに、流す様な施設も無い。
ガイド・ブックには、「タイでは、手桶の水で局部を流すのが伝統的。慣れると、そちらの方が衛生的に感じます」と書いてあった。
しかし、手桶の水には虫の死骸が幾つか浮いている。
果たしてこれで局部を洗っても衛生的だろうか?

一体どうしたものかとしばらく考えていたが、暑さで蒸しあがっている為、ロクな考えが浮かんでこない。
幸い小用だったので、手持ちのティッシュを一枚出してコトを済ませ、紙はさりげなく(どこがだ)便器に捨てた。捨てた紙を「流す」為に、ひしゃくの水を使用。手動水流で、紙は跡形も無く流れていきホッとした。

タイでもバンコクのような都市部では、もちろん水洗トイレが普及しているが、清潔なトイレはそう多くない。タイに長く住んでいる日本人女性は、街中のどこにきれいなトイレがあるかを熟知しているとのこと。
彼女は、一流ホテルのトイレで用を足す事が多いと話していた。

マレーシアのトイレも、「手動式ウォッシュレット」であり「手動式フラッシュ」がメインだった。
マレーシアで特筆すべきなのは、備え付けなのが紙でも水桶でもなく「ホース」だという点である。
しかし、地べたにとぐろを巻いているホースを摘み上げるのも、私には結構抵抗があった。
もしかして現地の人って、ホースを局所にピッタリ付けて洗ってるんじゃ?とか、前の人が大の後だったら・・などと要らぬ想像がアタマを駆け巡り、どうにもこうにも勇気が出ない。

それでも、ある田舎町ではトイレット・ペーパーが切れていた事もあり、「えーい、ままよ!」と蛇口をひねったところ、ホースから勢いよく水がほとばしり、下半身ズブ濡れになってしまった。
仕方なく、トイレから出てしばらくは、パンツをガバガバ言わせながらガニ股で歩いた。
外が暑いのですぐに乾いたのは不幸中の幸いだったっけ。

それにしても、下半身ズブ濡れにせずに局所だけをキレイに流すのって、結構テクニックが要ると思う。
私がマレーシアで見たイスラム教徒の若い女性達は、髪を隠すスカーフにジーパンというラフな格好が多かったが、ジーパン履きながら、どうやって手動ウォッシュレットを使用しているんだろうか?

このホースもタイのひしゃくと同じで、トイレを流すのにも使う。
ホースの水流を便座めがけてぶち放ち、使用後の痕跡を消すのである。
中にはガソリン・スタンドの給油機のハンドルみたいなの形のもあって、まるでピストルを打つみたいなポーズになるものも・・。
わたくし、これを手にしていい気になって、便器に向かって一人で「撃つわよ!」なんてやってたら、思いっきりお釣りが来たことがある。よその国のトイレには、普通では考えられない危険が潜んでいるものだ。

 

 

 


註:びろうな話につき、お食事中の方はご遠慮ください。


ロンドンに居る時から思っていたんだが、イギリスって街中でのトイレ事情がすごく悪い。
こちらで発行されている日本人用のフリー・マガジンに、「ロンドン中心部のどこにトイレがあるか」が特集されていた事があるぐらいだから、街中でトイレに困った経験のある日本人が相当居るものと思われる。
長く住んでいる人は「行きつけのトイレ」があるだろうが、イギリス都市部の中心エリアにやってきたばかりの人は、必ずや「トイレを探して三千里」の洗礼を受けなければならない。

私もこちらのトイレ事情の悪さには何度も泣かされた。
日本人なら、トイレを探しにデパートや、大型のショップに足を向ける人も多いと思うが、こっちではデパートや大型ショップ(例えば「マークス・アンド・スペンサー」。日本で言ったら、無印良品の入ってる西友ぐらいの規模)、丸井みたいなファッション・ビルなどは、トイレの無い所がほとんど。
レストランがついている所はもちろん別だが、どのデパートにレストランがあるかまでは、中に入ってみないとわからない。

トイレに行きたくて喫茶店に入り、とりあえず何でもいいからオーダーし、店員に「トイレはどこですか?」」と尋ねたら、「あいにく、うちの店にトイレはありません」と断られて青ざめたことが何度もある。
もちろん従業員用のトイレはあるんだろうが、客には使わせてくれないのだ。
喫茶店なんて飲み物を飲んでゆっくりする所なんだから、トイレに行きたくなるのが自然だと思うんだが、客用のトイレが付いてる喫茶店は本当に少ない!
ものすごく敷地の小さいお店ならともかく、スターバックス系統の広くてオシャレな感じの喫茶店にさえトイレの無いところが多いのには全く閉口する。

「歩き疲れたからここらでちょっと休憩して、ついでにトイレも済ませとこう」などと思うのだったら、ファースト・フードかパブに行った方がいい。
パブは基本的にお酒を飲むところなので、さすがに広いトイレがついている。これは、昼間利用する分にはいい。

しかし、パブは夜11時には閉まる。
そして、パブを出てからモヨオした輩は、・・・・・
公衆の面前で立小便をするのである!(もちろん、全ての人ではありません)
「出ものハレもの所構わず」的に立小便しまくっている場面に、私は何度も出くわした事がある。
日本でも酔っ払いが電柱に立小便をしているのを何度も目撃した事があるが、大抵は人影の無い住宅街などの路地だった。
新宿には「小便横丁」があるぐらいだから、飲み屋街なら立小便野郎は沢山いるのだろうけど、そういう所には行かないのでよくわからない。

私がこちらで立小便をしてるヤツらを目撃した事があるのは、いつも地下鉄の出口を出たところとか、人通りの多い大通りのど真ん中である。
一応建物の壁の方を向いて用を足してはいるが、それは通行人に背を向けたいからだけだと思う。日本みたいに電柱も無いし(笑)。
人ごみのしている道幅いっぱいに、「さっき飲んだばかりのビール」」を勢いよく垂れ流れしているところに出くわした者の身になってみてほしい。
場合によっては、まっ昼間からである。「立小便真っ最中」の道を通らざるを得なくて、勢いよく坂を下っていくオシッコの流れを何度ジャンプしたか、わたくし数え切れません!

前述の日系フリー・ペーパーの記事によると、イギリス人はビール愛好の伝統がある為か、立小便にも昔から寛容だったと言う。
あるストリートの塀など、「立小便の場所」として定められていた事もあったらしい。
キタナーーーい!

私は、先進国の中で立小便なんかが平気でできるのは日本人男性ぐらいだろうと思い込んでいたが、そうではなかった。
「英国紳士の国」でも、もよおしたら道端で・・・・。ハッキリ言って、犬と同じだ。

ここに、英国人男性が「公衆の面前で放尿することになんら羞恥心を覚えない民族である」という動かぬ証拠がある。


←この写真は 、去年の秋にSOHOで撮影した物。

SOHOは観光客、買い物客の集中するロンドンで最も賑やかなエリアの一つ。もちろん、数百、数千の飲食店が軒を連ねている。
その路上、もちろん通行人用の舗道に、ある日突然この物体が置かれていたのだ。
そう、「立小便用便器」である!!
上から見ると十字に区切られていて、4つの「放尿スペース」があるのがお分かりいただけるだろうか?
日本人男性の皆さん、ここでオシッコする勇気はありますか?人通りの多い商店街のど真ん中ですよ?

ロンドンの路上には、もちろん個室の公衆トイレもあるが、コインを投入して使用する為、シブリ腹などの緊急時で無い限り、利用する人はあまり多くないと思う。
なんだか凄く汚そうなので、お腹の弱い私ですら使った事がない。

小銭を持っていない、トイレにカネなんか払いたくないという酔っ払いは、絶対路上で立小便するのだろう。
「それならせめてココでして!」って事で、←コレが登場したに違いない。
それにしても、恥ずかしくないのか?チミ達・・。
これが登場した日は、この便器の前で立ち止まって笑ってる女性が沢山いたけど、お構いなしか?

男性よりトイレが近いにも関わらず、女は路上で小便なんかしない。(あ、私はしたことあるけどね。田舎道で)
ちょっとは見習ってほしいと思うものである。

 

ビデの現代的利用法


フランスのファミリー・タイプの家屋、或いはホテルにて、不思議なモノを発見された方はいらっしゃいませんか?
それは、普通の便器の横に鎮座ましまする「ビデ」の存在。一見「ミニ便器」の様なその姿。便器より細長くて位置的には低め。フラッシュはついていなくて、水道の蛇口みたいなモノが出っ張っている・・・と言うシロモノである。

ご存知の方も多いと思うが、ビデとは本来、女性器の洗浄に使われていたものだ。聞くところによるとフランス人の風呂嫌いは今に始まった事ではなく、貴族の女性達でも滅多に風呂には入らなかったとか。フランスで香水が発達したのは、フランス人の風呂嫌いによる臭さが原因だと言う話も聞く。
そんな訳で、貴族女性達と言えど、全身悪臭ふんぷん。「ベルサイユのばら」の登場人物達も、さぞや体臭がキツかった事と思われる。

が、そこは
「年間セックス回数世界一」のお国柄。「殿方の為に、他の部分はともかく、せめてアソコだけは洗っておきましょう!」と言うわけで、ビデが普及した・・・らしいです。(自信無し)

とは言うものの、シャワーの普及した現在、性器だけを洗う器機が家にあると言うのもかなりナンセンスな話。
ホテルのビデであれば、コトの初まりと終わりにお使いになる正統派の方もいらっしゃるのかもしれないが、一般家庭のビデって邪魔なだけじゃないかと、常々疑問に思っていた。

夫の実家にも立派なビデがある。普段何に使ってるのか夫に聞いてみたら、「靴を洗ってる」んだそうだ。靴以外にも、犬の汚した敷布などの汚れ物の洗濯にはとにかく便利だとのこと。あと、足を洗うのにも最適なんだそうだ(笑)。

言われて納得。私も現在スニーカー洗う場所が無くて困っているので、もし家にビデがあったら、絶対靴を洗うのに使う!!・・・・色気の無いオチですみません。

                             
 (2003年1月記)

↑フランスの実家にて、ビデ撮影に成功↑