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イギリス人の妊娠

2002.11.3.


少し前の話になるが、義理の妹が無事出産。巨大な男児が産まれた。
先月書いた男女産み分けの法則に則ると、男児を産んだ義妹は・・・いや、言うまい。

ところで彼女の妊娠中、私は何冊かの妊娠・出産関係の本や雑誌をこちらで買って、義妹のパートナーの英国人男性に送ってあげた。
初めて父親になるのに、母国語での情報が何一つ手に入らないと言うのは不安だろう・・と、彼の身を案じたのだ。
ついでと言ってはなんだが、送る前に夫と一緒にその手の本を斜め読みしてみたところ、色々と面白い発見があった。

まず、どの本にも、
「妊娠中は、煙草、アルコール、マリファナ、コカイン、エクスタシーなどはやめましょう」と書いてある。
妊婦にドラッグを止めさせる事って、イギリスでは一般的な警告なのか・・!!

あと、
「妊娠中は、子羊に触らないこと」


農家の奥さんかなにかに向けて言っているのかもしれないが、私にとっては「妊娠中はキリンを家に連れて来ないこと」と似たような響きを持つアドバイスである。


それと、「妊娠中にアルコールを飲んでいた親から生まれる赤ん坊の典型的な顔の絵」というのが載ってたんだけど、その絵ヅラが、何故かポール・マッカートニーそっくりなんだ!ポールの母親も妊娠中、酒を飲みまくってたのだろうか?


しかも、その絵の顔(ポール・マッカートニー似)って、実はイギリス人に非常にありがちなのだ。スーパー・マーケットなどで、しょっちゅうその手の顔を見かける。その度に夫と肘で突付き合って、「きっとアル中の親から産まれたんだよ」などと、ヒドい事を囁いている。 嫌な夫婦だ。

こんな変な掟、日本の妊婦用マニュアルにも出ているんでしょうか?
まぁ、日本でも「戌の日の腹帯」みたいな習慣があるから、よその国の事は言えないでしょうけどね。

 


対岸の火事・・ではなくて

2002.11.6

私の職場の真向かいは廃車のスクラップ置き場である。(いかに寂れた場所か、ご想像ください)
廃車の山の隙間から海が望めると言う、全くもって物悲しい雰囲気の地域だ。

そこの廃車処理場、時々勝手に車を燃やしていて、ヒドい悪臭が漂う事がある。 もちろん、そんな所で産業廃棄物を燃やすのは、完全に違法行為。有毒ガスの垂れ流しだもんね。
にも関わらず、件の工場はちょくちょくボヤを起こす。消防車が来た事も一度か二度あった。それでも、未だに営業停止になっていない。

先日、窓からボンヤリいつものうらぶれた廃車処理場を眺めていたら、いやに煙の勢いがいい。
夫と、「なんか、今日はいつもよりも火が大きくない?」と言いながら観察していたら、30分も立たないうちに大火災発生!
ひゃーーっ!



スクープ写真↓

思わず“ピカドン”かと見まごうキノコ雲

←♪燃えろよ、燃えろ〜よ、炎よ燃えろ〜♪

なんて、呑気なキャンプ・ファイヤー賛歌を歌っている場合ではない!この工場のお隣は、プロパンガスを販売している会社なのだ。そこに引火でもされたら、私と夫も、会社もろとも吹っ飛ばされる ーーー!!

しかし、何とも悠長な事に、どこからともなく野次馬の群れがわらわらと集まりだした。すごいのは、車に乗り付けて赤ん坊連れでやって来る父親(または母親)が数名居たこと。他にやること はないのか!
子供達も沢山やってきて、現場のすぐ側まで近づいて火事場見物を楽しんでいる。こっちは室内に居ても、車の爆発音が聞こえてきて気が気ではない。

大きな火を見るのは確かに面白い。
とは言え、大爆発に巻き込まれたら恐ろしいので、私は一刻も早く家に帰りたかった。ところが、夕方5時になった途端にいきなり停電!
コンピューターは落ちるし(泣)、帰りたくても、防犯用アラームのセットもできない。暖房も切れて、室内はどんどん寒くなってくる・・。その間も火災は着々と範囲を広げ、とうとうプロパンガスの会社ギリギリまで火の手が迫っていた。
そんな時に「“バス・ガス爆発”って5回連続で言えるかな?」と言うアイディアが頭をよぎる、アホな自分がいやっ!


夕方5時。燃えてる範囲が大分拡張してますね・・

消防車もかなり来ていたが、「焼け石に水」とは正にこのこと。
かけたそばから水が蒸発し、水蒸気がもくもくと上がるのみだ。

私達はアラームのセットを諦め、定刻どおり6時に家路に着いた。周囲の道は全て車輌封鎖されていたので車が出せるか不安だったのだが、野次馬の数は更に膨れ上がっていた。
付近の野次馬人口、推定50人以上。それに便乗して、いつもはお昼過ぎには店をたたんでいる屋台が、野次馬にホット・コーヒーなどを売りつけているのには恐れ入った。思わず、「タマちゃん弁当」を思い出してしまった。 何かすごい。娯楽が無いってこういう事なのか。田舎の実態をまざまざと見せつけられた感がある。

結局火事は24時間以上続き、翌日のローカル新聞、ラジオなどでも大きく報道されていた。今回は運良くプロパンガスに引火しなかったけど、実際、私達が巻き込まれていなかったとは言えない。

 

もういい加減、あの工場を営業停止にしてください。お願いします。

 


トイレに泣いた記憶

2002.11.13.


学生寮でのトイレ・シェアーの事を書いていたら、わが人生で最もトイレに泣かされた頃の事をふと思い出した。

それは私が台湾に住んでいた時のこと。
私にとって最も衝撃的だったのは、「台湾のトイレでは、使用後の紙を便器に捨てて流してはいけない」ということだった。
じゃ、どこに捨てるのかって?トイレに備え付けのデカい汚物入れに捨てるんです!
観光で遊びに来ていた私の友人達は、「えーっ、ウソッ!バンバン流しちゃってたよ〜」
「台湾では生理用ナプキンを捨てるバケツがイヤにデカいなぁ〜と思ってたら・・違ったのね」と言っていたが、そりゃそうだ。
日本人は誰もそんな事を思いつくまい。しかし、中正国際空港に降り立ったら、その瞬間からあなたを待っている汚物入れは、断じて「ナプキン入れ」ではないのである。

台湾の汚水処理事情はとても悪く、下水管が細くてすぐに詰まってしまうんだそうだ。
私の知っている限りでは、韓国のトイレも同じ。

公衆トイレには 巨大バケツが置いてあって、紙はそこに捨てる様になっていた。ガイド・ブックには書いてないことが多いし、現地の人も「自分の国は下水事情が悪い」というのを嫌がって、観光客には言いたがらない。知らないで紙を流してしまい、運悪く大逆流を引き起こして、便座から水が溢れて立ち往生・・という悲劇に見舞われることもあります。(←リアル)
台湾でトイレット・ペーパーを便器に捨てたその瞬間から、あなたは我知らず糞尿のロシアン・ルーレットに参加していると言う事になる。こわっ!

悲劇は公衆トイレでばかり起こるわけではない。
台湾に来た当初に知り合った駐在員の日本人夫婦は、一ヶ月の家賃、約16万円のフラットに住んでいた。
ちなみに、台湾での大卒初任給は、当時8万円前後。このフラットの家賃が、いかにお高いかはおわかりいただけると思う。
「こんなキレイなフラットなんだから、当然トイレット・ペーパーぐらい流せるだろう」と思っていた知人夫婦。暮らし始めて一ヵ月後に、その惨事は起こった。
トイレから逆噴射した糞尿及びトイレット・ペーパーが、リビングを通過して玄関に至るまで、大洪水を巻き起こしたのである!!

奥さん、泣いてましたね・・・。
まだ台湾に来て一ヶ月で、清掃の人を頼む方法もよくわからず、誰のモノかもわからない汚物を、泣く泣く掃除したのだと言う。
(その後、彼女は台湾の不衛生さに耐えられなくなって、一人で帰国してしまいました・・・)

さて、私の場合。
私は、3LDKのフラットで間借りをしていた。大家さんの部屋には自分用のバス・トイレが付いていて、私ともう一人の間借り留学生で一つのバス・トイレをシェアしていた。

もちろん大家さんからは、「トイレット・ペーパーは流さないでね」との通達を受けていた。
しかし、歴代のルーム・メイト達からは、「ここのマンションは、流しても大丈夫みたいよ」という噂が言い伝えられていたのである。それを聞いたら、日本人や欧米人の間借り人達が紙を流さないわけがない。

考えてもみて欲しい。
例え「小」であっても、使用済みの紙が溜まっていたら・・・・湿気と暑さでもうもうとしている台湾で、汚物入れが臭気を発するのは自然の摂理。公衆トイレなら、当然「大」の後のトイレット・ペーパーも、汚物入れに山盛りになっているのだ。
時に、紙にベッタリ付着したブツそのものを横目に用を足さなければならない事もある。紙がゴミ箱からあふれ出ている事もある。

私は台湾のトイレの臭いで、何回吐いたかわからない。少なくとも学校のトイレでは、ほぼ毎日吐いていた。
個室に入った途端、むわ〜〜んというニオイと共に、「うぇぇぇぇl〜〜〜〜っ」となる。ま、単に油物の食べすぎで胃が悪かっただけなののかもしれないが、悪臭につられて吐き気が催されるのは間違いない。

話を戻して、私の暮らしていたマンションのトイレ。
私は同居人の各国留学生達とも密約を交わし、コソコソとトイレット・ペーパーを流しながら2年半をそのマンションで過ごした。
滞在中、一度もロシアン・ルーレットに当たる事なく台湾を脱出できたのは、かなりの幸運と言えよう。(おい!)
したがって、家でのトイレ問題の敵は同居人ではない。敵は、「大家さんのお客さま」だったのだ!

台湾の人は、もてなし好きだ。しょっちゅうお友達や親戚を家に招く。
友達の恋人、親戚の友達なども歓迎されるので、見知らぬ人々が家の中をうろうろしている事も珍しくはない。
他の留学生達からは、「大家さん一家が毎日麻雀に興じていてうるさくて眠れない」とか、「親戚だかなんだかよくわからないが、毎日の様に知らない人が家に出入りしてる。おちおち部屋の鍵を開けたままでは出かけられない」と言った苦情もよく聞いた。

その点、私の大家さんは外遊びが好きな人でとても助かった。が、数ヶ月に一回あるのだ。予告もなしに大勢のお客様がやってくる日が・・。


大家さんがいつも使っているトイレは彼女の寝室の中だから、来客が私とルーム・メイトの共同トイレを使うのは自明の理だ。
事前に知らされていようが知らされていまいが、こればかりは避けようが無い。
大勢のお客様が帰った後は、私が大家さんへのカモフラージュ用に置いた汚物入れの中に、知らない人々の糞尿のついたトイレット・ペーパーがどっさり溜まっているのである。
たまに、下痢してる人なんかも居たりして、トイレット・ペーパーが大変なことになっている時も・・・。くっ、くさ〜〜〜いっ!!おえーーーーっ!

私は歴代の間借り人の中で最も長くそのフラットに住んでいた。
その為、「カモフラージュ用の汚物入れはシャオさんのもの」という認識がいつの間にか定着していたらしく、滞在期間後半には「来客後の後始末」は、完全に私の役割になっていた。いつ大家さんのお客さんが来てもいい様に、使い捨てのゴム手袋と消毒用洗剤を常備して事にあたっていたが、何度「自分用トイレのある部屋に引っ越したい・・」と思ったことか。
「自室にトイレの付いた部屋」への引越しを決めかけたことも、二年半の間に3回はあった。

が、その度に大家さんの人柄の良さにほだされて、結局引っ越さなかったのだった。
こんな思いをしたのに、私はまだ台湾に住みたいと思っている。愛はトイレの臭さにも勝るのである。

役に立つプチ・中国語講座:
☆房東(ファン・トン)=大家さんのこと。ちなみに「大家(ダー・ジャー)」は、「皆さん」の意味。
☆房客(ファン・クー)=店子
☆套房(タオ・ファン)=トイレ・バスが付いている部屋
☆雅房(ヤー・ファン)=トイレ・バス共有の間貸し部屋
☆馬桶(マー・トン)=便器
☆衛生紙(ウェイ・シェン・ヂー)=トイレット・ペーパー

肝心の「汚物入れ」だが、単に「ゴミ箱」(ラー・サー・トン)って呼んでた気がする。あんなの、ただのゴミ箱と違うだろうがっ!
が、正式には何て言うのか忘れた。今度友人に聞いてみよう。


トイレ談義A

2002.11.15.


誰しも、「我が人生史上、最悪のトイレ体験」というのを持っていると思う。
これが自らの過失によるおもらしでイビられたとか言う類のものだと、人前で明るく話が出来る様になるまで相当時間がかるモノと思われる。しかし、「最悪のトイレ体験」が「想像を絶するほど汚いトイレとの出会い」の場合、一気に「武勇伝」へと昇華されるのが不思議だ。

中国大陸、インドなどのトイレを征した友人達にとっては、私の台湾での経験など「こわっぱのたわごと」でしかないらしい。
以前掲示板の方にも書いた事があるが、私の友人達の経験したトイレ話は、本当に凄いのである。

トイレ話の宝庫と言えば中国大陸。私が耳にした「大陸発・トイレ白書」を一部ご紹介します。
(前回同様、お食事中の方はご遠慮ください)

@言わずと知れた、「ドア無し公衆トイレ」にて。
向うのトイレは、並んでいる人と用を足している人が向き合う格好になる。お互いに目があったりしても、顔色一つ変えないのが現地の人。外国人の場合はただでさえ注目を浴びるのに、人々に注視されたらとても用が足せないと思った白人女性Aさんは、一計を案じた。

「傘をさしながら、用を足そう!」

しゃがむと同時に傘をさして自分の前に立てかけ、人々の視線をさえぎろうというアイディア。
まぁ、気持ちはわからないでもないが、これがもう、逆効果甚だしかったのだそうだ。「傘の後ろで何が起こっているんだろう?」という中国人民の余計な好奇心を煽り、並んでいた人々に後ろに回りこまれて取り囲まれて凝視され、大変な思いをしたとのこと。
かと言って、途中で傘をたたむのもマヌケだしねぇ。これって、恥辱プレイかも・・。

A大陸の田舎を旅行した友人B。
突然もよおして、お店で「トイレを貸してください」と頼んだ。ところが、店員が指差している方向の扉を開けたら、なんと外に出てしまった。「外でしろってこと?」と一瞬訝ったが、トイレはちゃんとあった。


・・・小川の上に、穴のあいた板が渡してあったのだ。これってトイレ?

で、その小川の下流で洗濯したり、そのまた下流の水でご飯炊いてたりするんでしょうかね。していそうな気がしてなりません。

B友人Cの田舎町での出来事。
大陸のトイレは、和式のところがほとんど。友人の入ったトイレは、どの個室も「大」がうず高く積もっており、しゃがんだら絶対にお尻が着くという肝試し便所だった。便所としての臨界点を完全に越えている為、便器からはアレもコレも、悪夢の様に溢れ出ている。トイレに入ったら最後、靴は人糞まみれになる事間違い無しだ。
友人は考えた末、そこで用を足すのはやめたと言う。そこまで汚いなら、道端でした方がずっといいよなぁ・・。

C同じく友人C。
トイレに入った時、何かが妙な事を察した彼女。ゆ、床が動いている!!??
目が悪いので、床に顔を近づけてよーく目をこらしたら、床全体が数千とおぼしき
うじ虫に覆い尽くされ、ざわざわと蠢いていたのだそうだ。それでも、「次にどこにトイレがあるか全くわからなかったから、そこのトイレで用を足した」という彼女。
こんな話を聞くだけで大陸に行く気が失せてしまう私は、本当に「まだまだひよっこ」だと思わざるを得ない。(なんの?)

正に、中国大陸のトイレを征すものは世界のトイレを征すという感がある。
こういうトイレ体験があるってだけで、なんだかワイルドな感じじゃないですか?


かと言って、今の私には、友人の武勇伝に挑戦したいとは言う気力はあまりない。
たまにはそういったワイルドで刺激的な体験もいいかもしれないが、一生お付き合いするなら、便座暖房とウオッシュレットが付いてる快適なトイレが一番だわ。←老

 


トイレ談義B

2002.11.15.


何故トイレの話となると、こんなに情熱が湧くのかわからない。どうした、私?

先ほどミハリータさんからの書き込みを拝見したところ、「台湾のトイレは、洋式便座に靴の跡がついている」という話が!
そうなんですよっ!そのことが書きたかったんですよー!あ〜〜っ!←身をくねらせながら

ミハさんのご指摘どおり、「洋式便座に靴のまま上り、しゃがんで用を足す台湾人女性」は、非常に多いです。


根拠@;便座の上に、泥のついたスニーカーの跡がついているのを何度も目撃した。
根拠Aマクドナルドやレストランのトイレのドアに、「便座に靴で乗っかって用を足さないでください!」と言う注意書き(マヌケな絵入解説が入っているモノも・・)が貼ってあるから。

台湾人女子に言わせると、「だって便座にお尻つけるの汚いじゃん!」という事なんだが、キミらが泥まみれにしていくから、余計汚いんだよ!
そんな便座なので、私はお尻をつけて用を足した事はありません。小用だったら、中腰で!これが鉄則。(ヒザがガクガク震えたりして情けないのがたまにキズ)

私の台湾人の友人(男性)は、当時結構大きな企業で働いていたが、女子のトイレのマナーには随分泣かされていた様だ。
皆さんご存知の通り、男性用のトイレは小用便器が手前、個室が奥の方にある。これは台湾でも同じ。

ところが彼の会社では、男性社員が手前で小用を足している最中に、いきなり若い女子社員がズカズカ入ってくるのだと言う。


彼女達は恥ずかしがりもせずに、「やーねー、オシッコなんかしてる〜(←当たり前だ!)」などと、まるで男性社員が悪事を働いているかの様に言い放ち、ズンズンと奥の方に突き進んで、我が物顔で個室トイレに入るのだそうだ。(彼の勤務先は、少々特異なのかもしれません・・)なぜ男子トイレを使うのかと言うと、「女子トイレがちょっと混んでるみたいだったから」。或いは、「女子トイレは汚いから」なんだそうだ。えぇっ! ?
私の友人の男性は、超がつくほどの潔癖症なのだが、彼もまた「女子の入った後の個室トイレは気持ち悪い!使いたくない!」と言う。

便座に足跡は当然のこと。しかも、「ハイ・ヒールの跡」がクッキリついているのだそうだ。
私などは、「ハイ・ヒールで便座になんかにのぼって、危なくないのか?」「用を足す時、グラグラしないのか?」と思うんだが、彼女達は慣れているから平気らしい。
他にも、「便座をオシッコで汚していく」「使用済みの整理用ナプキンを、折り畳みもせずに捨てていく」と言った悪行の数々に、彼は怒り心頭に発していた。
「大体、男が用を足している最中に平気でトイレに入ってくる神経がイヤ!」と乙女の様な発言をしていた彼を思い出す。今考えても、同情するなぁ。

近年、(数年前から?)アメリカの大企業では、「男女共用のトイレ」が流行しているとか。
アメリカ産のトレンディ・ドラマ(死語)でも、男女社員がトイレから出てきて、洗面所で手を洗いながらお喋りに興じる・・と言うシーンが出てきて、男女一緒のトイレには、なんとなくオシャレなイメージがあるのだと言う。げぇ〜〜〜っ。
日本の女子トイレに設置されている「音姫さま」は大袈裟だとは思うけど、男性社員に用を足している音など聞かれたくないし、彼らが用を足す音も聞きたくない。用を足した後の手を洗いながら 異性とお喋りなんて、頼まれても真っ平だ。

じゃあ、男子トイレにズカズカ入れる台湾人女子はアメリカナイズされているのか?と言うと、もちろんそういうわけではないと思う。
一神教でない国の人々の公徳心って、「他の人に対して恥ずかしい」「目上の人や異性にはもっと恥ずかしい」と言う見栄でもって、かろうじて支えられているんじゃないだろうか?←おおげさ?
中野翠が「モラルとは美意識から生まれる」と書いていたが、ならば美意識には「何を以って恥とするか」と言う問いかけも含まれている筈。自分が美意識に満ちているとは口が裂けても言えないが、恥じる気持ちが無かったら、私も男性用トイレに入って便座にのぼって用を足すよ、きっと。

台湾のトイレ事情をあれこれ書きすぎたので、一言付け加えさせてもらおう。
日本在住の台湾人の友人達に言わせると、「日本の公衆トイレは最悪」だとのこと。台湾とは全く違う、いくら掃除しても拭い去れないきっつ〜〜いアンモニア臭が気持ち悪いのだそうだ。欧米の人に言わせると、日本ではどこに行っても和式便所なので、落ち着いて用が足せなくて便秘になってしまうという話。

とどのつまり、「隣のトイレは汚く見える」というのが真実なのかもしれない。人のフリ見て我がフリ直せ、ですね。

 


トイレ談義C

2002.11.17.


こまっしゃくれた名前のサイトは閉鎖して、「トイレット博士」と言う名のサイトに新装開店しようかと真剣に考慮中。

今回、掲示板の書き込みを見て、お二人の女性から「私も洋式トイレの便座にのぼって用を足しました」と言うカミング・アウトが聞かれ、狼狽している私。
前回の私の日記、なんか「便座にのぼるとは、なにごとぞ!」と糾弾しているみたいじゃありませんか?そんなつもりは全然ありません!まず、弁明より先に当掲示板常連、耳子さんからのメールをご紹介させていただきます。(耳さん、こういう話はメールでなくて掲示板に書いてくれ!)

トイレ話、オレもひとつ。
この前、某私鉄の駅のトイレに入った。
「このトイレで盗撮事件がおきました。不審者を見たら云々」という張り紙がしてあって「やだなー」と思いつつ、個室に足を踏み入れようとしたら!!
便器から大幅にフライングした大が!!!相当後ろにしゃがまないと、ここまでハミ出さないぞ?
いやがらせ?ってな感じのブツ。あそこまでヒドイのは久々に見たね。

オールナイトイベント時の女子トイレの悲惨な状況も相当イヤなものがある。最近は行かないけど、リキッドルーム(←※新宿にあるクラブですby シャオ)とかね。
よくあれだけ汚く使えるもんだと。「襲撃されました」って感じ。
だいたいどこの会場行っても同じ感じだからさ。

ある一定の汚さレベルを超えると、どうでもよくなるのかね。

この話を読んで、思い至った事が二つ。

まず話@の「大幅にフライングした大」。
もしこれが、前々回に書いた中国大陸の「便座に大てんこ盛りで、決壊の始まっている便所」の床で見かけた出来事であったら、私達は「そういうのもアリか」と思うだろう。
と」言うか、そのぐらい離れた所でないと、用を足すスペースが見つからないだろうし。

次の話。


「ある一定の汚さレベルを超えると、どうでもよくなる」心理、皆さんも心あたりがありませんか?
 

私には、この感覚、よーーーくわかる。
大理石の敷き詰められたゴージャスかつ完膚なきまでに清潔な高級ホテルのトイレだとしたら、便座を汚してシレッとして出て行くのには相当の勇気が要るだろう。後ろに人が並んで居たりしたらなおさらだ。


ところがどっこい、最初からオシッコまき散らかされて汚れ放題汚れている便座にのぼるとすれば、それは自分がその汚さにまみれない為の自衛策だ。 バランス感覚の無い私には、上って用を足す器用さは無いけれど・・・。


それに対して、友人の会社の女の子の行動理由は、私にはいまひとつわからない。
「汚い女子トイレ」を避けて、わざわざキレイな男子トイレの個室を使い、それでも「男性社員がお尻をつけてるかもしれないなんて、フケツ!」と言うだけの理由で便座にのぼり、泥まみれにして出て行くわけでしょ?外の汚いトイレの便座にいつも上っているから、自宅以外のどこのトイレでもそうすると言うのが習慣になっているんだろうか?
「汚すなら、自分が一番先に汚す」みたいな信念って、自分以外は絶対フケツと言う確信に基づいているのかも。

昔好きだったドラマ、「やっぱり猫がすき」(※三谷幸喜が脚本を書いていた)に、とても印象深いセリフがあった。
掃除もろくにせず、部屋は散らかし放題の妹、きみえ(小林聡美)が「私はきれい好きよ!」と言い張るのに対し、姉かやの(もたいまさこ)が、「あんたのどこがキレイ好きなのよ!」と怒る。
するときみえは、「キレイ好きよ!だって、きれいな所に居る方が好きだもん!」と開き直るのである。「汚い所をキレイにするのが好きなのではなく、最初からキレイな所が好き」なのって、正に私自身。汚い所をなんとか工夫してわざわざキレイに使う気にはなれないのも、当然である。

限界を超えると、人は慣れる。
慣れなきゃ生きていけないもんね。特に外国ではさ。(トイレ談義、まだあと数回続きます。辛抱ください)

 


閑話休題

2002.11.20.


書きたい事が沢山あるのに、全然時間が無い。
仕事も忙しいし、例年恒例の「ロンドン本社のクリスマス・パーティー」の招待は来るしで、カーッと来ている我が輩。とりあえず、月曜日にようやく歯の治療が終わったので、そのご報告を。

前回型を取って出来上がってきたクラウンとブリッジを装着したら無事終了・・・のハズだった。
が!出来上がってきたクラウンとブリッジは、なんとゴールドだ!!き、・・・金歯ってこと??

その前の回の治療で、別の歯に入れてもらったクラウンはセラミックだったのに、なぜ!!
「お値段はちょっといいけど、見た目もいいし丈夫だから、次もこれで行きましょう」って言ってたのに、どうして今回は金歯なのよーーー!!??
現実社会で金歯をキラリン☆と光らせているのがどういう人達かよく知らないが、私における金歯装着者のイメージは、黒人ラッパー(←よく前歯にニセの金歯を入れている)or 梅干ババア。
昔世話になった不動産屋のオヤジも前歯に金歯を光らせていたっけな・・・なんだか胡散くさい上にごうつくな印象を受けたのを思い出す。その上にごっついカマボコ型の金指輪をつけてたりすると、ヤのつく職業のコワイ感じの方と言うイメージも。

金歯を入れた自分を客観的に見て、黒人ラッパーと梅干ババアのどちらにより近いかと言えば、断然梅干ババア寄りなのは否定できない。
いくらロングのダウンジャケットを着て髪にパーマをかけていても、黒人ラッパーへの道のりはどう考えても遠いもの。第一、金を入れるのは前歯じゃないし。

医者の方も私が不機嫌なのを察して、「なんで今回金歯にしたかと言うとね、ゴールドの方が柔らかくて削りやすいから、微妙な奥歯のかみ合わせや高さを調整するのに一番適していると判断したからなんですよ云々云々」と、長いことまくし立てた。確認しなかった私も悪いけど、そう言う事は技術者に発注する前にきちんと話してくれよ!


私は「金歯なんて聞いてません」とブスくれていたんだが、「奥歯だから目立ちませんよ、大丈夫」と笑顔で諭され、とうとう金歯を入れられてしまった。費用は前回既に言い渡されていた。約20万円だ。

帰りに駅のホームから夫に電話し、「金歯を入れられたから、家に帰りたくない」とゴネてみた。夫の頭にも、やり手ババアか因業親父の前歯に光る金歯が思い浮かんだのであろう。電話の向うの彼はしばし無言だったが、「金歯でもいいから帰ってきなさい」と言われた。

家に帰ったら、即夫のチェックが入った。
結果、「大丈夫、目立たないから」と医者と同じ事を言われたけど、でも、思いっきり笑うとやっぱりキラリン☆と光ってる気がする。金歯のせいで、せっかく抜歯しなくて済んだと言う感謝の気持ちが激減した。


初めの医者から「抜歯以外、手の施しようなし」と宣告されたのに、今回かかった歯科医での治療は、どれもしごく簡単だった。「手術」と言われていた事の全ては、日本で言うただの「治療」の範疇。出血したことさえ、一回も無かった。
(その医者がものすごく上手だったから出血しなかったと言うわけではなく、そこまで大がかりな治療は、本当に何もしていないのだ)
それでも、全部で約30万円遣った。プライベートだから全額自己負担。

で、金歯である。
やっぱり日本に帰って治せばよかった。・・・鬱だ。
 

明日は友達と「ミス・サイゴン」を見に行くんだけど、友人から「あれ?金歯?」などと指摘されたらどうしよう。その瞬間に一気に老け込んで、ほんものの梅干ババアになってしまいそうだ。

 


トイレ談義D

2002.11.20.


掲示板でひげちゃんが書いてくれた幼児用の「股割れズボン」。
いつでもどこでも用が足せるよう、あらかじめ股の所がパカッと開いているズボンです。さすがに台湾では見かけませんでしたが、大陸ではまだあるみたいですね。


「カイ・ダン・クー」(「開」=カイ以外、漢字出ません)と言います。一応、ケツ丸出しではお恥ずかしいと言うことで、その上から「屁股簾」(ピー・グー・リェン)と言う前掛けみたいなのを付ける様です。
 

ちなみに「屁股」は中国語で「お尻」の意味。「屁をこく股=尻」・・・非常に直接的。「簾」はすだれ状のもの。
「尻すだれ・・」想像つきますね?説明画像はまた後日アップします。

この「大陸の幼児、どこでも用を足す」にまつわるエピソードも合わせてご紹介しましょう。乞うご期待。

 


トイレ談義D続き

2002.11.20

 


 

 

スキャンしたはいいが、写真の詳細がいまひとつ見えない「股割れズボン」の画像。なんだかモヤモヤと、残尿感の残る仕上がりとなりました。

絵のほうで、「ほお、こんなものが」と感心してください。

☆「開襠袴」(カイ・ダン・クー)・・幼児が用便しやすいように、しゃがむと尻が出るようになっている尻割れズボン。

☆「屁股簾」(ピー・グー・リィエン)・・尻割れズボンの上に、冬季防寒用として腰から尻まで垂れ下がった綿入れの前掛けのようなもの。

「屁股簾」って、防寒用?尻の上に布一枚垂らしたぐらいじゃ、寒いと思うな、私は。

◎「出典は小学館の中日辞典です。

 


で、この「開襠袴」のお蔭で、周囲が迷惑をこうむるという話を一つ。
それは、「中国の長距離列車の中」である。


これも友人Cの体験談。中国国内で列車移動中のこと。彼女の目の前には、膝に幼児を抱えたお母さんが座っています。

ぐずる赤ん坊。「あら、オシッコ?」と聞き返す母親。

・・・・・この後は説明するまでもありませんね?
何の予告もなく、股割れズボンの間から
「ジョ〜〜〜〜〜ッ(湯気)」。
列車が揺れる度に、車輌内を縦横無尽にかけめぐる小便。
車内に立っていて気がつく人は足をヒョイと上げたりしているが、離れた場所に立ってる人などは気がつかない様子。
あぁっ、足元に置いてある荷物が濡れてますよ〜〜っ!

・・・という事が日常茶飯事なようだ。
私のルームメイトだったアメリカ人は、車内でお弁当食べてる時に、目の前でヤラれたとのこと。トイレの為に席を離れると、他の乗客に座席を取られるからかもしれないが、とどのつまり、「幼児はどこでも用を足してよい」と言う事になってるんだと思う。

石田壱成が出てたCMで、「タイは若いうちに行け!」って言うのがありましたが、(壱成がタイで大麻を仕入れていたとしたら、スゴく説得力のあるCMですね)私も「アジアは若いうちに行け!」と思う。
年をとる毎にアジアの野生に気力・体力がついていかなくなるのは、こういうった理由からではないでしょうかね?
次回では、私がアジアで体験したトイレ談をご紹介します。(皆の者!まだ続くのだ!)


文化週間、再び

2002.11.25.


食欲の秋!ゲージツの秋!(←クマさんor 谷岡ヤスジ風に)
と言うか、何もする気力が無いので、とことん受身な今日この頃。プロの方の作った素晴らしい作品を、ただただのんべんだらりと鑑賞する=ゲージツ週間なのである。

先週はミュージカル「ミス・サイゴン」を観に行ってきた。
「ミス・サイゴン」と言っても、「元アイドル・本田美奈子がミュージカル女優としての地位を獲得した作品」としてしか認識していなかったドメスティックなオレ。♪マリッリ〜ン♪


私の中に蓄積されているミュージカル情報によれば、「アニー」の子役はアントニオ猪木の娘(古い)、ピーターパンは渡辺徹の妻(これも古い)、キャッツは劇団四季で、ラ・マンチャの男は松本幸四郎、ブラッド・ブラザーズは柴田恭平、レ・ミゼラブルのコゼット役は島田歌穂・・・そして島田歌穂は「がんばれロボコン」のロビンちゃんなのだ。
ちなみにロビンちゃんは、バレリーナ星からやってきた宇宙人。えー、ここまで、誰かついてきてくださった方はいらっしゃいますか?

と、色々列挙してみたが、実はどれ一つ見た事なし。
ミュージカル初体験がロンドンで観た「レ・ミゼラブル」ゆえ、既に目が肥えた気になっている。嫌な女だ、まったく。

こちらでミュージカルを見るのも、数を重ねて遂に五回目。
自分は客席に腰をかけているだけなのに、舞台水準に対する要求だけは右肩上がりゆえ、「ミス・サイゴン」に対する評価は星三つという所。役者の皆さんの歌唱力は素晴らしいのだが、ストーリーがねぇ・・・。←一丁前に評論家ヅラ
「えっ、それで終わりなの???」と言う結末ですから、これから「ミスサイゴン」を見る予定の皆さん、どうぞお楽しみに!(え?見たくなくなった?)

それにしても・・平日とは言え、半分近く空席だったのには驚いた。ロンドンと違って、外国人観光客が少ないからなんだろう。お蔭ですごくいい席で鑑賞できた。
ちなみに私の買ったチケットは£20。(3400円ぐらい)こんな値段で、世界に誇る英国のミュージカルが見られるのは絶対お得! ロンドンでもエディンバラでも、英国に観光にみえられる方には、ミュージカル鑑賞を絶対にお勧めします。これは本当。

週末は台湾人の友達が、フランス映画のビデオを持ってうちに泊まりに来た。
鑑賞したビデオは、アラン・ドロン監督・主演の映画、「MR. KLEIN」。

ところで皆さん、「アラン・ドロン」と聞いて、何か感じる所はありますか?
昔は「ドロン張りの二枚目」などと言う形容詞もあったとか無かったとか聞いているが、私は子どもの頃から「アラン・ドロン?ぷっ、変な名前!」としか思っていなかった。まず「あらん☆」って、なんだかお色気ムンムン。なのに、「ドロン」って、ちょっと「犯罪者の雲隠れ」の香りがするじゃないですか?


本人は意識してないだろうが、名前と名字で韻を踏んでいるのも笑えるアラン・ドロン。主演映画、「太陽がいっぱい」って言う邦題には、子どもながらに矛盾を感じたものだ。
今さら聞くけど、「太陽がいっぱい」って本当はどういう意味なの?ねぇ?(←この映画、未だに見ていない)

さて、そんなアラン・ドロンさんですが、若い頃は二枚目で売ってたけど、その後は落ちぶれて・・と言うイメージがある。少なくとも、私はそう思っていた。すまん、アラン。←また韻を踏んでみた。
彼は監督として、何作か優れた作品を作っていて、向うでの評価はそれなりに高いのだそうだ。初耳だ。
今回見た映画は、第二次世界大戦下のフランスにおけるユダヤ人迫害をミステリー・タッチで描いたシリアスな作品で、重たくも濃い内容の一作だった。確かに、なかなか見ごたえのある映画で、「あらん・どろん」(平仮名で書くと更にマヌケ)なんて名前の二枚目俳優でも、実はこの人そんなにバカじゃなかったのか!と少々ビックリした。


結果、この作品を見終わった後、頭が金属疲労を起こし、友人の持って来た二本目のビデオを鑑賞するエネルギーまで完全に消耗され尽くしてしまった。

翌日、友人はエディンバラに戻り、私と夫は一日中クリスマス・ショッピング。
7日には、ロンドン本社のクリスマス・パーティーが催される。 そこに集まるお子さま達用のクリスマス・プレゼントを、とりあえず買い揃えておかなければならない。ひー!
どうせパーティ会場でプレゼントを開けるに決っているので、音の出ないオモチャを選んだ。去年みたいにピーピーブーブー笛を鳴らされたりしたら、持病の頭痛が悪化するからな。

その後、フィルム・ハウス(エディンバラにある芸術系映画館。ロンドンのICAに当たる)に足を向け、映画「HE LOVES ME...HE LOVES ME NOT..」を観に行く。

これは、「アメリ」の主演で一躍有名女優となった、オードリー・トトゥの新作映画なのだが、もろに「裏アメリ」! アメリを見て「カワイイー☆」と思った人(含・オレ)は、ちょっと見ておく価値があるかもしれない。

「HE LOVES ME...HE LOVES ME NOT..」は、「アメリ」みたいに、“可愛らしくて個性的な女の子のキュートな恋愛譚”としてスタートするのだが・・そのうち、オードリィ・トトゥ演じるアンジェリークが、超ヤヴァい メンヘル女だと言う事が、段々と明らかになっていくのである。
 

この映画を見終わってから考えてみると、アメリだって相当ヤバい女だ。
「小さくも美しき自分の世界に閉じこもりがちな女の子(男の子でもいいが)」が他者を強く求めるとなると、相手を理解しようと努める前に、自分の一人遊びに相手を引きずり込もうと無意識のうちに画策してしまうものなのかもしれない。
それが一応怖くないレベルで持ちこたえているのがアメリで、怖いレベルまで行けば、アンジェリーク。
 

オードリィ・トトゥのどこか現実離れした「ニッコリ笑顔」は、現実とうまく折り合いのつけられない女の子にピッタリだけど、これからあの人、こんな役ばかり演じるんだろうか?彼女は最高に可愛らしいけれど、容貌のイメージを超えられるほど演技力に幅がありそうでもないしなぁ。なんだかちょっと、牧瀬里穂を思い出しました。

今日はこれから「1年で10歳年をとる奇病を患っている子ども達」をリポートする番組を見て、明日は京劇を観に行く予定。
しかも広東語の京劇だ。内容、わかるのか?


そんな訳で「トイレット報告」及びテレビ情報一時休止中ですが、時間が出来たらまたアップします。

 


OUT OF TUNE

2002.11.26.


夫と二人でガーーーッと倉庫作業を終わらせて駆けつけた京劇公演。
会場の市民会館に着いたら、「上演は30分遅れます」とのこと。ぷしゅ〜〜〜←気が抜けていく音

それでも早目に良い席を確保して臨んだのだが、演目の半分が終わったところで、さっさと家に帰って来てしまった。どんなエンターティメントに対しても「チケット代がもったいない」「最後の方まで見てたら盛り上がるかも」と言う基本姿勢を持っている我々が、途中で席を立つなんて滅多に無い事だ。それぐらい、今回の出し物はヒドかった。


素人で外国人の私が聞いてさえわかるほど音痴なチャイニーズ・オペラなんて、初めて見た・・・。
主催の中国人団体に対しても、「一体何なの、それは!?」と言う事が色々あったのだが、今日は書く気力なし。これからお風呂に入って寝ます。
あ”〜〜、づまんね!!

 


またしても、命を危険に晒すのか?

2002.11.27.


ナイジェリアで開催される予定だったミス・ワールド・コンテストが、モスリムの人々の猛反対に会い暴動が発生。
百人以上の死者が出たと言うニュースを昨日聞いた。
でもって問題は、そのミス・コンの開催地が、急遽ロンドンに変更されたと言う点だ。しかも、ミス・コンの開催日は12月7日。その日私は、本社のクリスマス・パーティーに参加するためにロンドンに行く予定だ。

先日アル・カイダのロンドン地下鉄テロ計画が発覚したばかりだし、飛行機で行くのも怖いから、自家用車での過酷な旅を覚悟していた。それにしてもなんでまた、その日を選んでわざわざテロや暴動の最も勃発しそうな場所に向かっていかなきゃいけないんだろうな 〜!(泣!)


ロンドンに行ったら、まずは本社でのミーティングとクリスマス・パーティーに参加し(苦行)、それが終わったらお寿司食べに行ってぇ〜っ、日本食や雑誌を買いまくって楽しく過ごそう〜っと!と思ってたんだけど、セントラルの方には近寄らない方が良いのかもしれない。

今回の件で、「ミス・イングランド」や「ミス・アイルランド」「ミス・スコットランド」「ミス・ウェールズ」がインタビューに答えてたのをニュースで見た。(英国からだけで、四人も候補者を出すんだろうか???)
「ミス・コン開催をどう思いますか?」なんて聞かれたって、彼女達も困ると思うけどな。「やっぱりミス・コンなんて反対です!」とは、今さら言えないだろうし。

ミス・コンねぇ・・。どんな美人が世界中から集まってこようと、命を危険に晒してまで遂行する意義のあるイベントじゃあないだろう。加えて私は、テレビで見た「ミス・イングランド」の美しくない事に、かなり度肝を抜かれたのだ。その辺を歩いている人の方がよっぽどキレイなのに、なんでまたあの人が!一体誰が選んだの、誰が!


全く勝ち目の無さそうなミス・イングランドの顔を見て、「こんなへっぽこなイヴェントのとばっちりを受けるのは、断固としてゴメンこうむる!」と言う気分が増した。
どうか無事に帰ってこられますように。なーむー。←仏教徒
 

(※美人業界でプロとして働く方には、火の粉のかからない遥か遠ぉーーい所から意見させていただいております。)

 


人間性悪説

2002.11.27.


今日は雨漏りの修繕人が来るので、自宅待機をしている私。
ついこの間まで水道管の修理をしていたのに、今度は天井の修理である。
 

昼間は家に居ないから騒音被害に遭うのは近所の方々だけだが、長期に渡って、業者に合鍵を預けっ放しにしておくのがとても嫌だ。修理が終わったらすぐに鍵を付け替えようと思ってたのに、前回の水道管工事、なんと二ヶ月以上かかった。

もちろん、二ヶ月間毎日工事していたわけではない。一部分だけちょこっと手を入れたら、その後1〜2週間は全然来やしないのだ。はずしっぱなしにされていたトイレの壁板を最後にはめに来るまで、私達は3週間待った。その間、何回電話をかけてせついたか知れない。

単にのんびりしているだけなのか、それとも合鍵作って何か悪い事を企んでいるのか?
工事人が出入りしている間中、私の心は人間性善説と性悪説の間を行ったり来たりだ。

最近書いてないけど、私のオフィスは未だにヴァンダリズムの被害に遭っているので、そうそう「人間性善説」に転べないという事情もある。

ちなみに、この間は、トイレやキッチンの換気扇カバーを全部叩き壊された。最近では、会社の前に止めておいた社用車の窓に思いっきりレンガをぶつけられた跡がついていた。ガラスが割れなかったのは、不幸中の幸いだ。それにしても、新車の窓に大分傷をつけられたのは口惜しい。

先ほど、雨漏りの修繕人が来た。
朴訥としたスコティッシュ訛りで「ア〜イ」(イエスの意味)なんて言われると、「やっぱりただノンビリしているだけなのかなぁ・・・」と、また性善説支持に転ぶんだが・・。


吉幾三や伊奈かっぺいらの魔手によって植え付けられた「東北の田舎=純朴な人々」という固定観念をなんとかしないと、いつか身ぐるみ剥がされそうな気がします。

 


OUT OF TUNEA

2002.11.29.


26日に観に行った京劇が何故ダメだったか?


@「××中国人老人会」という所に主催されていただけあって「有志による手作り公演」の趣強し。おまけに、「××(地域名)にて、初めて京劇上演の運びとなりました」とのこと。そのせいもあって、開催の手際が非常に素人っぽい。

例えば、上演前にスタッフが各席を回って手作りのスピードくじみたいなのを配っていたのだが、そのせいで上演時間が大幅に遅れた。このスピードくじの結果は休憩時間に発表されるのだと言う。どうやら、客を途中で帰さないための工夫らしい。
で、当選した際の景品はと言うと、・・・・


「ヘア・ドライヤー」「電気ケトル」「トースター」「スチーム・アイロン」と言った、超ドメスティックな品揃え。
しかも、これらの景品も有志による提供らしく、リーフレットの一面をバーンと使って、誰がどの商品を提供したかの詳細が、長々と書かれている。特に欲しい物も無さそうだと判断し、くじを引くのを断っている客も多かった。もちろん、私達も不参加。
困ったのは、その景品が、舞台の左側前のテーブルの上に山盛りに積み上げてあった事である。
あのー、舞台鑑賞の邪魔なんですけど・・。

「手作り公演」の素人っぽさがいつも悪いというわけではないが、それによって舞台の興が削がれるのは嫌だなぁ。

A開演が遅れたのに、関係者の挨拶の言葉が長い。


まず、ものすごく訛ってはいるが、一応英語の話せる中国人女性が司会に立ち、英語で簡単に舞台の内容をスピーチ。これはまだ良し。スコットランド人のお客さんも結構来てたし、私と夫も以外にも、以前英語学校で一緒だった外国人の友達も数名来ていたし。

でも、その後がまた長いんだわ。
「老人会会長先生の挨拶」「主催スタッフと役者の女性が雑感を語り合う」など、どれも広東語で、しかもすごく長い。わからない・・つまらない・・。
まぁ、広東語しかわからないお年寄りの為に催されている事を考えれば、我慢しなければなるまい。それにしても、会長先生がカンペを見ながら長々と、「お世話になった皆さん」の名前を読み上げるのには参った。謝辞で義理を立てておかなければならないんだろうけど、義務教育の式典で「校長先生のお話」「教頭先生の挨拶」「PTA会長のお言葉」を延々と聞かされるのに似ている。
それをまた先ほどの司会者の女性が一応英語に訳す。

しかし、訳されたところで知らない人の名前の羅列だからなぁ・・。ますますつまらない。

なんにつけ前置きが長いのは、東洋人の特色なんだろうか?学生時代、長すぎる朝礼で何度か倒れた記憶が甦ってきた。

Bやっと、やっと舞台が始まった!と思ったのだが・・あれ?何か変。

男性の役者のマイクの音が異常にデカく、その人が熱唱すると、マイクで割れた大音量の声で耳がつんざかれそうになる。
一方、相手役の女性のマイクはほとんど役に立っておらず、全然声が聞こえない。
二人が近づくと、男の着用しているマイクがいきなり女性の声を拾うので、突如女性もデカい声になるのだが、離れるとまた小さな声に・・。
あ〜〜〜〜っ!音響の人、何とかしてよっ!
更なる問題は、大音量の男の役者がかなり音痴だったと言う点だ。
女性の方は結構上手なのに、マイクのせいでほとんど声が聞こえず、下手な方の歌ばかりが響き渡っている。
男が歌うたびに、隣に座っていた子どもが耳を塞いでいた。

C次に出てきたのは、黒地に金ラメがギラギラとまぶしいパンツ(ややベルボトム気味)ルックのおばちゃんと、イヴニング・ドレスを着た若めの女性。何かと思ったら、おばちゃんが男、お姉さんが女という設定で、「愛し合うが別れなければならない恋人同士」のやり取りをするのである。


・・・・・キツい。


だって、ラメの服着て髪におばちゃんパーマをかけた50歳ぐらいの女性と、その娘ぐらいの女性が愛し合う男女を演じるって!いくらなんでも無理があると思いませんか?背景の絵は中国の建物とかなのに、二人とも思いっきり洋装というのもアレだし。


救いは、二人が演技らしい演技はほとんどせず、歌を聞かすのがメインだった点。ところが、こちらもおばちゃんの方の歌が・・。チャイニーズ・オペラを勉強した事はある人だと思うけど、絶対プロじゃないと思う。この舞台がまた長くてねぇ ・・・。本当に苦行でした。

D次の幕。予定では最後に上演される筈の演目がここに来ていた。え?こんなに早くトリの演目をやっちゃうの?
これも駄目だったら最後まで待ってても良い事は起こりそうにないので、これを見てから帰るか帰らないかを決める事にした。

結果>この演目が終わった後の休憩時にそそくさと退散。
最悪とまでは言わないが、またしても女二人で男女を演じていた。片方の女性は割と上手だったが、無理して低い声を出している男役の女性の音程が、不安定極まりなかった。 むしろ積極的に「音痴」と言ってもいいレベルで、聞いていて何度も冷たい汗がわきの下ににじんだ。

それと、長い話なのにストーリーが全くわからないのが致命的だった。台湾ではよく京劇を観に行ったものだが、いつも脇に「手製の字幕」が出ていたので、内容は大体わかっていたのだ。セリフを言う度に黒子が紙をめくるの。あれは便利だったなー。もしかしたらあの字幕制度は、複数言語の民族が共生している台湾独自のものだったのかもしれない。

とは言うものの、今回の上演会でも英語世代の若い子達も来てたし、スコットランド人や私達の様な外国人も来てたんだから、英語の字幕がついててもよかったんじゃないかと思う。
歌よりもセリフの方が長い劇で、内容が全然わからないのは退屈極まりない。 周囲のお年より達は、セリフを聞いて笑ったりしていたから、広東語がわかれば少しは面白かったのかも。あぁ・・。

休憩時間に入り、「くじの抽選会をしますので、皆さん席に着いてくださーい」と言うアナウンスを背に、会場を後にした我々。普段ならそういう事は「演じる人に対しても失礼!」と言う気があるのだけど、今回はそういった罪悪感はなし。
何故なら、プログラムによると、その後の演目も全部 「女性の二人組みによって男女のラブ・ストーリーが演じられる」と書いてあったから。男役不足なのはともかく、女性が男役を演じてしかも音痴では、とてもじゃないけど歌劇の世界には入り込めません!

今回出向いた収穫は、会場いっぱいの中国人を見られた事。

こんなにたくさんの中国人が一堂に会するのを見るのは、ロンドン以来だ。なかなかの壮観。こんな田舎でも、中国系移民の人たちは連帯しているなぁと実感した。ほとんどの人たちが知り合い同士みたいだったし、親戚も含めた大家族で来ている人達も沢山居た。
そんな所からでも、「生きる為の手段としての移民」という概念の希薄な日本人在住者と、「後の世代までその土地に根付く」という彼らとの覚悟の差が垣間見れる気がしたのであった。

とは言っても・・異国で食べる日本料理と同じで、こういう時ってやっぱり損した気分になるものだ。高い!遅い!まずい!って感じ?う〜。

 


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