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12月

2002.12.1.


12月になりました。


今日は午後からエディンバラへ。
クリスマス・パーティーに着ていくものが無いので、久々に服でも買うかと思ったのだが、人込みの中でショッピングすると必ず頭痛と眩暈にに襲われる。
結局今日のショッピングは、「マークス&スペンサー」で靴を買っただけに終わった。

※「マークス&スペンサー」とは、「英国貴族になった私」(何度聞いても「だから何だね?」というタイトルです)と言った本を沢山書いていらっしゃるマークス寿子さんの昔の嫁ぎ先である。(今は、彼女の飯のタネ)
と言っても、私の中のマークス&スペンサーの商品の位置付けって、
西友レベルなんだけど ・・・。

 

ここの商品、服はオバさんっぽすぎるが、(←自分はまだそこまでイッっていないと信じている)実用品の質は割と良い。
「服は買わないけど、下着やストッキングはマークスで買う」と言う女性は少なくない。
私もその一人で、ももひきやババシャツは、ダマール以外ではまずここの物が良いと思う。(←それでも「自分はまだそこまでイッっていない」と信じている)


無粋だが丈夫で機能的な通勤用鞄も愛用しているし、デザインの種類は少ないものの、日本人の幅広足に合った靴も割とある。考えてみると、私は今回で3足連続「マークス&スペンサー」の靴を買っている。
6センチヒールのショート・ブーツで、お値段は£45(約8000円ぐらい)。廉価なのも、なかなかの魅力。

5時からは、台湾人の友人と共に、エディンバラの中心部にクリスマス・パレードを見に行った。
が、今日は強風で恐ろしく寒くて、立っているのが激しく辛い。
その割にパレードは案外ショボく、ビックリするほど呆気なく終わってしまった。
私と夫は7時からインド映画を見に行く予定だったので、ファイナルの花火も見ずに、お先に失礼した。

実は最近、夫がボリウッド映画に凝りまくっているのだ。
ロンドンに用があるとインド人街に繰り出し、ボリウッドのビデオやCDを買いだめしてくるし、毎週テレビで放映されている深夜映画も欠かさず録画している。
私も夫に付き合って見ているうちに、段々ボリウッドに詳しくなってきた。香港映画に似ている「勢いだけ」な所は好きなのだが、インド映画はとにかく長い。心身ともに「見るぞ!」という決意が無い時は結構辛いものである。

今日見た映画、「DEVDAS」も、5分の休憩を挟んで堂々3時間以上。
私が今まで見たボリウッドの中で、最も絢爛豪華な作品だった。キンキンキラキラで、眩暈がしそうなほどゴージャス。
この映画の主演女優、AISHWARYA RAI の美しさは折紙つき だ¥。


実際、ほとんどのボリウッド映画って、男のスターはどうでもいいのだ。「DEVDAS」でも、男の主役も、後半はずっと飲んだくれてて汚いだけだったし。

インド映画は、美しく歌い踊る女性が命。AISHWARYAぐらい美しい人を見るのは、女にとっても眼福ですたい!

関係無いけど、今日ボリウッドを見に行った地元の映画館に行くと、年中無休でキルトを着ている爺さんがほぼ毎回前の方の席に座っている。かなりのお年だと思うのだが、映画館だけでなく、近所の道端でいつ見てもキルト着用。
今日の様に北風厳しく、ご婦人達でさえ誰一人スカートを履いていない日でも、キルトをはためかせてやって来るのだ。

漢(おとこ)だねぇ!

 


12月のエディンバラ

2002.12.2.

 

例年恒例のメリー・ゴーラウンド

 

よく見ると、馬じゃない動物も
こっそりと混じっています

 

サンタ光臨はともかくとして

なぜクリスマス・パレードに芋虫が?

 

 


 

ロンドン帰り

2002.12.9.


たっぷり10時間の旅程を経て、ロンドンから戻ってきた。
車内でCDを聞きまくっていただけの私と違って、運転させられていた夫はボロボロだったと思う。
ごめんね、ごめんね、来年こそ私が運転するからね。(←ウソ。去年も言っていた)

さて、今回のロンドン行き。良かった点は、


@パーティーが例年よりもずっと楽しかった。参加者が去年と8割方違うメンバーだったのがだが、皆いい人達で会話が弾んだ。
ドイツ支社の人たちとも1年ぶりに再会。
A会場に笛などが備え付けられていなかったので、子供達がうるさくなくて一安心。
Bロンドンでの滞在を利用して、また美容院に行けた。今回はムッシュかまやつにならず、大成功。うふん。
C以前よく行っていた日本食レストランに行って、お寿司とラーメンを食べた。大好きなイクラを沢山食べて大満足。
D私が美容院に行っている間に夫はインド人街に行き、ボリウッドのビデオとCDを大量購入。これで当分は楽しめそう。
E夫のバカ買いに触発され、私もジャパン・センターで雑誌類を大人買い。
夫に「車の中で聞こうよ」せがまれて、何故かスピッツのCDも一枚買ってしまう。
それにしても、24ポンド(約5000円近く)のスピッツか・・高い買い物だなぁ。

次に、悪かった点。


@散財。
パーティー会場から出てきてみたら、愛車がレッカー移動させられていた。確かに駐車違反だったのだが、チケット切られても仕方ないとは思っていた。
だってパーティー会場付近には、本当に全く駐車できる場所が無かったんだもん。赤ちゃん連れのカップルを乗せてたから、あんまり歩かせてもいけないと思ったし ・・と思って、無理矢理止めたのが運の尽き。

帰途に着こうとして駐車した場所に戻った時、車が無かったときのショックと言ったら!!同じ場所に止めていた他の車数台も跡形もなし。うわ〜〜〜〜〜ん!
それにですね、ただ単にチケット切られるだけなら£60(1万1000円)だけど、レッカー移動だと、罰金が勝手に加算されるんです。
頼んでもいないのに勝手に移動しておいて、「レッカー移動代」として罰金を加算するなんて酷すぎ!
 

結局、たった数時間の駐車違反の結果、罰金なんと160ポンド(約3万5000円)!!!!
この罰金に往復に使ったガソリン代を足したら、余裕で飛行機に乗ってこられたんだよなぁ・・・・。
考え出すと自分達のバカさ加減に呆れ続けなければならないので、もうこの事実は忘れたい。あぁ・・・。

A予定外の出費が、私達のバカみたいな消費衝動に拍車をかけた。ロンドン滞在は賞味一日半だったのに、軽く10万円は出費した。 これからフランスへの里帰りを控え、お土産やクリスマス・プレゼントなどの出費がまだまだ控えていると言うのに、今月一体どうやって生活しよう?自分達は経済観念の無いアホ夫婦だと激しく自覚。反省。


Bパーティー会場が去年、一昨年と同じホテルの同じビュッフェで、あまりおいしくなかった。一応一流ホテルなのに、何故あんななんだ。


Cロンドンに着いてからホテルにチェック・インもせず、直で本社に行きミーティング。5時間座ってたのに、喋っていたのは相変わらずハイパー・テンション上司、ただ一人。
我々は一言二言しか口を挟めてもらえず、折角準備してきた質問事項や企画の報告書など、全く役に立たなかった。何なんだ、もう。


D帰途に着いたはいいものの、ロンドン市内から脱出するだけに1時間かかった。
渋滞が無ければ2時間で到着するはずのバーミンガムまで4時間かかり、3時過ぎにロンドンを出て、家に着いたのが夜中の1時半。
現在、夫婦ともども全身筋肉痛。私、まっすぐ立てません。トホホ。

オマケ:心残りは中華街にいけなかったこと。中華CDと雑誌が買いたかったのに・・・。←まだ散財するつもりだったのか!

目いっぱいクリスマス・ムードのピカデリー・サーカス。

ショッピングに繰り出す人々で、とてもにぎやか。



クリスマス休暇

2002.12.11.


待ちに待ったクリスマス休暇!


今年は水曜日がクリスマス、木曜日がボクシング・ディで休日だ。金曜日1日だけ休みを取れば、土日とつなげて5日は休める。
3年ぶりにフランスに行って、夫の実家で暖かい雰囲気のクリスマスを過ごすわ!

・・・と思っていたのに、本社から「フランス行きはダメ」と言われた。
休むのは構わないけれど、国外に行くなということらしい。ただでさえ空き巣狙いが増加するクリスマス休暇期間。私達が不在の間にオフィスにもしもの事があったらどうする?とのこと。

防犯アラームが作動したら警察が直行するので、建物の管理者も現場に駆けつけなければならない.それはアラーム会社との契約で決っている。
第一、私達の職場は犯罪多発地帯。もちろん用心するに越した事はない。
でもでもでも!

それじゃあ私達夫婦は、ここで働いている限り永遠に二人揃っての長期休暇が取れないわけ?

ハイパー・テンション上司が、「1日2日留守にするだけなら、自分が子ども達を連れて行ってそちらに泊まりに行ってもいい」と言ってくれた。なんでも奥さんが、その頃はアジアに里帰りしていて居ないとか。(だったら、うちの夫も里帰りさせてやってくれよ!)
でも、あくまでも「2日が限度」だそうだ。フランスと言ってもパリならともかく、たった二日間で南部にある夫の実家まで帰れる訳が無い。
それに・・・私達の留守の間に上司のお子ちゃま二人が家の中を駆けずり回る事態を考えると、壊れ物を事前に隠す作業に頭を痛める事になる。去年の来訪時はたった数時間の滞在でベッドにゲロまで吐かれたし、思い出しても身震いするほど甚大な被害をこうむった。
こっちがフランスに帰れもしないのに、彼らにおいでいただいても困るのだ。

夫はもう丸2年半フランスに戻っていない。

ヨーロッパで働いているとはとても信じられないぐらい、休暇の取れない勤め先だ と思う。


3年前は年末からお正月にかけて日本に行った。(私はインフルエンザにかかって、休暇の半分は寝込んでいた。)
一昨年のクリスマスは、一泊二日でイギリス南部のブライトンという町に泊まりに行ったのだが、店と言う店が見事に全部閉まっていて、何もする事がなかった。食料の買い置きをしていなかった私達は、ロンドンに帰ってから飢え死にしそうになったっんだっけ・・。
そう言えば、去年のクリスマスは何をしていたんだろう?と夫と二人で話していたんだが、二人とも何の記憶も無い。
ここの日記に何か書いてあるかと思って見てみたんだが・・・何も書いていない。
恐らくどこにも行かず、何もしなかったんだろう。何なんだ、私達のイギリスでのクリスマスは!

イギリスのクリスマスは日本の元旦と同じだから、お店と言うお店は全部閉まっている。
実家で家族や親戚達とのんびり過ごす事のできない外国人居住者達にとっては、とても寂しい日でもある。我々なんて留学生でもないし、パーティーして騒ぐような友達が居るわけじゃなし。最悪につまらない。

私はこの間日本に帰った手前、あまり駄々をこねるわけにもいかない。そこで、「私が残るから、一人で里帰りしてきて」と夫に提案してみた。
だが夫は、私と一緒でなければ絶対に里帰りはしないと言う。

こういうのが西洋人の難儀なところだ。一緒に帰らないと、周囲から夫婦仲を疑われるんだろうか?なんだかそう言われると、こちらが一人で日本に帰るのも、やたらと気が咎めるではないか。

夫は「別にいいよ」と口では言っているものの、明らかにガッカリしている。不機嫌。
確かに彼は可哀相過ぎる。義妹が妊娠してから今までだって一度も会っていないし、彼女の赤ちゃんの顔さえもまだ見ていない。こんなの、世間で思われている「家族生活を大事にし、ホリディを存分に楽しむヨーロッパの人々の生活ぶり」と、全然違うじゃないかよ〜。
やっぱり、中華系の会社で働いているのが悪いんだろうか?
夫が「気候の良い土地にある休暇の多い職場」に転職する気になってくれないと、夫と私の不機嫌が相乗効果で増し、本当に夫婦仲が悪くなりそうだ。

それにしてもクリスマス、憂鬱だなぁ〜。どうしよう・・・・。

 

 


クリスマスカード

2002.12.16.


今年日本の我が家は忌中なので、私個人の知人・友人宛ての年賀状は欠礼しようと思っている。
が、こちらでの知り合いに私の実家の事情など関係無いし、クリスマス・カードぐらいは出さなければならない相手も沢山いる。

今日、うちに二通のクリスマス・カードが投函されていた。
一通はこのフラットの大家さんから。カードの中は、鉛筆で名前が殴り書きしてあっただけであった。礼儀正しいんだか正しくなんだか、わからないカードだ。
もう一通は・・・・差出人不明。
切手が貼っていないから、多分近所の人が直接うちのポストに入れていったのは確実だ。が、サインの字が汚すぎて読めない。一体誰?
新しく引っ越してきたお隣の人か?階下の川谷拓三似のご主人か?或いは、去年クリスマス・パーティーに呼んでくれた、お向かいのお婆ちゃんか?

全然見当がつかない。

周囲の家全部にカードを投函しておけば安全なんだろうが、面倒くさくてやる気が出ない。そう言えば、前の職場にもクリスマス・カードを書いてない 。夫の実家宛てにすら書いていない。

HPの更新は毎日しているのに、どうしてこうも筆不精なのか考えてみたが、結論はすぐ出た。
私は儀礼的なカードでもなんでも、一応一生懸命内容を考え、相手に合わせて全部違った文章を書かないと気が済まないので、書き終えるまでに異常に時間がかかるのだ。それを考えただけでものすごい大事業に取り掛かるような気分になってしまい、手紙を書くのはいつも押せ押せになってしまう。
今日カードをくれた大家さんみたいに、鉛筆で名前だけ書いてでもちゃっちゃっとカードを出せる性格だったら、カード書きが憂鬱な宿題にならなくて済むのかもしれない。
ま、それで受け取った方が嬉しいかどうかは別だとは思うけれど。

私から手紙やメールの返事が来なくていらいらしている方々から、長文を一年に数回受け取るだけか、一行メッセージとサインだけを頻繁に受け取るのがいいか、ハッキリ伝えてもらえたらどんなに楽かと思う。後者でも怒られないなら、私も筆マメになれそうな気がします。

 


夢の人間ドック

2002.12.20


身体の調子が大変よろしくない。


特に、この1年強い薬を毎日飲んで騙し騙ししのいできた頭痛。
全く改善の兆候が無いどころか悪化の一途を辿っており、薬の副作用で色んなところが悪くなって来ている。

ドイツ在住のお友達、kristyさんの日記を読んだら、彼女も頭痛が ひどくて脳のCTスキャンを受けてきたとのこと。羨ましいー!イギリスでCTスキャンの検査をしてもらうなんて、夢のまた夢だ。

 

私はGP(登録制の家庭医)にも頭痛について随分長いこと訴えているが、連中、滅多なことでは専門医を紹介してくれない。「頭痛薬は身体に悪いからやめてね」「旦那さんにマッサージしてもらいなさい」と言った、ロクでもない処方を出してくれるのみ。
GPの前で真っ青な顔してゲーゲー吐いてのたうちまわり、更に半年順番待ちして、腫瘍がどうしようもなく大きくなった頃に、ようやく専門医の検査を受けられるのが英国式なの で・・。(自分がそうならない事を祈るのみ)

しかし、この頭の痛さと体調の悪さを来年まで引きずりたくない。
今年中に検査だけでも受けさせてもらえる病院は無いんだろうか・・と思い立ち、ロンドンにあるプライベートの日系病院に連絡をとってみた。

成人検査1日コースが550ポンド(約10万円)。婦人科検診はオプションで、プラス200ポンド(約38000円)。
CTスキャンが付いてるんならそのぐらい払うのもやぶさかではないんだけど、CTの設備は無いとわかった。
頭のX線検査やスキャンが出来ないのなら、飛行機代とホテル代をプラスして、約20万円かけて検査する意味は無いかも・・。


この間ある日本人のお医者さんが、「日本の検査至上主義システムが、医療費の増大の原因になっている。
イギリスの町医者制度を見習い、よほどの事が無い限り検査は受けさせない方がいい」と言う意見をどっかの雑誌で言っていたけど、カーーーッ!(炎)とんでもない っ!!

検査してもらって、異常の有無だけでも教えてもらえたら、どんなに精神的に楽になることか!


この間、婦人科系統の異常症状が見られたので検査を受けたいとGPに申し出てみたら、「子宮ガン・筋腫の検診、細胞診などは、イギリスでは3年に1回と定められています」と言われて断られた。
日本での婦人科検診は、1年に1回と義務付けられてますよね?検査と検査の間が3年もあいてたら、発病したが最後、手遅れになって当然だ。 手遅れ患者の増大が、医療費の削減につながってるんじゃないかと疑いたくなる。
(※イギリスのガン患者死亡率は、西欧一高い)

このまま年越しかぁ・・。なんだかやたらと不安な気分。
考えたら頭が痛くなってきたので、また薬を一服盛った。

 


サンタさんの死

2002.12.21


日本語ニュース・ペーパー「ジャーニー」を読んでいたらこんな記事が。↓

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「サンタクロースは死んだーーー傷心の子供達に牧師が謝罪」

バークシャー、メイデンヘッドにある教会のリー・レイフィールド牧師(47)が九日、子供達と保護者を対象に行なわれたミサの中で、
サンタクロースは死んだ。それに、サンタがプレゼントを運ぶ方法は科学的に不可能なものと語り、集まった人々に衝撃を与えた。
同牧師はされに、
「ルドルフはその他のトナカイも、
一晩で地球を一周しなければならないとしたら燃えつきてしまうだろう」と付け加え、一堂を消沈させたと言う。


親達は、「子供達は何が言われているのかがわかる年齢。礼拝後はみんなショックを受けていた」とし、牧師の言葉を「人間的温かみがなく、まったく不適切の至り」と批判している。
これらの批判を受けて、レイフィールド牧師は「ほんの冗談だった」と釈明。子供達の所属している学校を通して、子供達や親に謝罪する意向を示している。(「ジャーニー」2002年12月19日号より抜粋)

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

「サンタクロースは死んだ」って事は、以前は生きていたと言う前提があって話してたのかな。
冷徹な牧師のお説教に、真っ青になって泣き出す子供達の姿が目に浮かぶ。
釈明のセリフ(「ほんの冗談だった」) の裏から、「大人だったら冗談で済むのに、子どもはこれだからよぉ・・ちっ!」と言う、牧師の心の声が聞こえてきそうだ。

そう言えば去年の暮れだったか、「サザエさん」で「タラちゃんの信じてるサンタさん=実はマスオさん」と言う話を放映したら、すごい抗議があったんだって? そう、「子どもの夢を壊すな!」ですよ!
他の番組ならともかく、「サザエさん」がサンタの夢をブチこわすなんて・・・(くすっ・・←悪)、確かにそれは失敗かもしれない。
でも、「サンタさんは、実はアナゴさんだった!」なんて内容だったら、もっとショックなのではないか、とも思う。

私は8歳のクリスマスまでサンタの存在を信じていた。
が、その頃になると、「サンタなんて、本当は居ないよ」「うちではお父さんがサンタさんなんだよ」」などと知ったかぶりをかます同級生たちがボチボチ現れだし、私のサンタ信仰にも陰りがさして来ていたのだ。そう言えばうちには 煙突も無いし、靴下をひっかけておく様な場所も無いのに、サンタはどうやって我が家にやって来るのか・・・疑わしくは思っていたのである。
踏絵は親だと直感で察した私は、その年のクリスマスのプレゼント希望(「リカちゃんハウス」)は、周囲の誰にも漏らさない事に決めた。

ところが、テレビでおもちゃのコマーシャルが流れていると、母が「サンタさんに何が欲しいかお願いしておいてあげる」と探りを入れてくる。
これは怪しい。例年は気にならずに素直に答えていた事が悔やまれる。
その年は心を引き締め、大人達から「何が欲しい?」と聞かれる度に、「サンタさんには毎日心の中でお願いしているから、言わなくても大丈夫」などとメルヒェンな返答をし続けた。
現在に至るまであの頃のような意志の強さがあったとしたら、ひとかどの人物になれていた事であろう。

遂に迎えた25日の朝。
枕もとに置かれていたのは、忘れもしない「♪薔薇の包み〜の♪」高島屋の袋。中身は、実用的なセーター2着だった。
「これは、パパの仕業ですね!!」と、子どもながらにすぐわかった。
「サンタは居ない」と言う事よりも、プレゼントがリカちゃんハウスでなかった事の方が悲しかった。

いや、サンタは居ないんじゃない。レイフィールド牧師が言っていたように、それまで生きていたのが、突然死するのだ。
サンタ殺しの犯人は、牧師であったりサザエさんであったり、そして何よりも、私の様に実の親だったりするんだろうな。


クリスマスの街角

2002.12.22.


クリスマス前の雰囲気に浸ろうと、賑やかな町に繰り出してみた。

土曜日、エディンバラへ。
中心街のど真ん中、ハノーヴァー・ストリートで、フレンチ・マーケットが開かれていた。フランス人の売り子さん達が出店を開いている。夫は喜び勇んで、チーズやソーセージやマルセイユの石鹸を購入。今年も里帰りできなかった 彼には、少しでもフランス気分を味わってもらいたいものだ。

同じく、中心街のプリンスィズ・ストリートで毎年開かれている「ジャーマン・マーケット」を覗く。
本場ドイツのクリスマス・マーケットの豪華さはつとに有名だが、こちらのは「ジャーマン・マーケット」とは名ばかりの、ショボ〜い屋台がちょっとあるだけ。売って いる商品が何故かヒッピー及びニュー・エイジ系列の品物ばかりで(手編み風の帽子や、インドっぽいアクセサリーなど)、どうも買う気がしない。

その延長線上でか、「フォーチューンテラー」まで居る。
「フォーチューン・テラー(FORTUNE TELLER)」とは、読んで字の如く、占い師のこと。
こっちでは占い=ジプシーのイメージがあるらしく、ジプシーの移動用の幌馬車を模した怪しげな小屋に、これまたジプシーっぽい衣装の占い師が控えている。このクソ寒いのに、いつ見ても小屋の外にズラッとお客さんが並んでいるのには驚き。ほとんどの客が女子な所は、日本と同じ。

考えてみると、こういう占いの類って、日本みたいに街なかにどこでもあるような代物じゃないから、こういう機会にぜひ!という気持ちはわからないでもないけど、私は絶対 にやらない。「来年は大殺界です(←細木数子か?)」なんて言われたらヤだから。

     占い小屋入り口。はしごを上って入ります→

 


二週間ぐらい前に来た時よりもマーケットの規模が少し拡大していて、ドイ製の木のオモチャやクリスマス・デコレーション、お菓子などを売っている屋台も出ていた。でも、買いたくなる様な 物は無し。うちは、クリスマス・ツリーも飾ってないしね。

日曜日:ダンディーという町へ行く。
ダンディーたってあーた、小粋なおじさんの事じゃありませんよ。単なる町の名前です。

この町にはデカいショッピング・モールがあるので、夫の家族へのプレゼントに何かいいものがあるんじゃないかと思ったんだけど・・。買いたくなるようなものは何も無かった。
せめておいしい物でも食べて帰ろうと思ったのだが、これと言ったレストランも見つからず、結局「パン・ケーキ・ショップ」と言うあまり美味しくないチェーン店に入った。客は私と夫のみ。寂しい〜。

←軽食だと言うのに、夫はあろうことか、「ALL DAY BREAKFAST」を頼んだ。


いわゆる「ENGLISH BREAKFAST」を、イギリス人は朝だけでなく昼でも夜でも食べたいらしく、「ALL DAY BREAKFAST」と言う名でメニューに入れている店が多い。
一日中食べられるんだったら、朝食でも何でもないと思うんだけど・・。


大体、こんな油モノを朝ご飯にする方がどうかしている気も・・。
正統派の朝食だと、これに油で揚げたトーストと油で炒めたトマトがつきます。

もたれる〜〜。


一つおかしかったのは、ショッピング・モールの中にいたサンタクロースのおじいさんだった。
それらしいセットに囲まれて、椅子に腰掛けているバイトのおじいさん。店内のクリスマス・デコレーションの一つで、人物込みでの舞台装置の様な物だ。
サンタさん、何もする事がなくていかにも退屈らしく、しょっちゅう腕時計に目をやっていた。お仕事、ご苦労様です!!

 


クリスマス商戦

2002.12.24.


皆さん、メリー・クリスマス・イヴ!わっふ、わっふ!←サンタ風笑い声

25日と26日はお店が閉まってしまうので、食料の買出しに出かけた。
巨大激安スーパーマーケットの「ASDA」はスゴい人出だ。 クリスマスの浮かれ気分に乗って異常なバカ買いをしてしまうのは、どこの国の人々も同じなのかもしれない。
どの客もカートを山盛りにして、アルコール類やら、そんなに必要なさそうな洋服やらを買い込んでいる。 それを煽るかのように、BGMにもクリスマス・ソングが鳴りまくり。
今日は、子どもの頃のマイケル・ジャクソンが甲高い声で歌い上げるノリのいいクリスマス・ソングを何度も耳にした。今もマイケルの声が頭の中をグルグル回って離れない。あ ぁ〜、不快!!

私達は要らぬ買い物はせず、必要なもの(食料)だけを購入。
ついでに、ASDAのフリー・マガジン「クリスマス・ギフト2002」を持って帰ってきてみた。

この雑誌の広告を見る限り、普段付き合いの無い親戚の子ども用のプレゼントや、パーティーでの景品用っぽい品物が結構多い。
サッカー・ボールの貯金箱とか、1000円ぐらいのウィスキー・ボトルセットとか。あんまり欲しくない品揃えだ。 クリスマス・プレゼントのほとんどは、質より量の英国版お歳暮みたいな、儀礼的意味合いが主なのだろう。

そう言えば、こんな商品もありました。↓


 

ハリー・ポッターのバス・フォーム、約900円。こんなモノが風呂場にあったら、私は嫌です。
特に左の方。首をひねってフタを開けるんだとしたら、最悪。
ハリーの痩せ方から言って、中に入ってる容量は、すごく少ない気がします。

 


邦訳版ハリー・ポッターには挿絵が無い様ですが、こちらの挿絵に忠実なハリーはこんなです。去年も書きましたが、大阪の食い倒れ人形似。
映画熱は去年より冷めているので、今年は関連商品が激減してホッとしています。


BEND IT LIKE BECKHAM

2002.12.27.
クリスマス・イヴの夜、慌ててレンタル・ビデオ屋に行って、「クリスマス退屈対策用ビデオ」を3本借りてきた。
そのうちの一本が、「BEND IT LIKE BECKHAM」。
この映画は、今年イギリスでメガ・ヒットを飛ばした話題作。
だが、いつもの事ながら出遅れてしまって見逃していたので、レンタル・ビデオには即飛びついた。

原題は「ベッカムみたいにゴールを決めろ!」みたいな意味だけど、邦題は「ベッカムに恋して」。
日本では愛とか恋とかタイトルに入れないと、客が来ないんだろうな・・。
それはともかく、来年のゴールデン・ウィークに日本に上陸するそうだ。チェキ!

「ベッカムに恋して」日本語版公式サイト」:動画で予告編が見られます!
☆「ベッカムに恋して」日本語版ストーリー解説

「BEND IT LIKE BECKHAM」英語版サイト

「ベッカムに恋して」なんてタイトルだと、「ベッカムさま〜☆」とか言ってる婦女子の話かと思われるが、全然そうではない。
主人公のジェスは、「ベッカムみたいにプレイしたい」18歳だ。ただし、ジェスは女の子。そして、インド系英国人である。


この「ただし」と「そして」の部分が、ジェスのサッカーの才能を阻む、とてつもなく巨大な障壁となる。
インド人の男性と見合い結婚をする以外の将来を許さない両親と親戚達にとって、「脚を露わにして」「男のスポーツを」するという二点が、どれだけ許されない事と考えられているのか。
(以下、映画の中のエピソード。ネタバレあり。)

テンポは軽快。
ジェスと白人チーム・メイトの友情と、アイリッシュのサッカー・コーチとの恋、そして、ジェスの姉の結婚式にまつわるインド人家庭のドタバタを交えて、話はユーモラスに進む。随所に散りばめられた、サッカーに奮戦する女の子達の躍動感が爽快だ。

コミカルな中にも、英国のインド系移民に対する理解を深める為の、真摯な試みが感じられる。
ジェスの父親は将来を嘱望されたクリケットの選手だったのに、インド人だと言うだけの理由で試合にも出してもらえず、ターバンのせいでクラブ・ハウスにも入れてもらえなかったという過去を持つ。

ジェスがサッカーの道に進むのを父親が反対するのには、自分と同じ辛酸と屈辱を娘には味わわせたくないという親心があったのだ。

ジェス自身も、試合中に相手チームの英国人から「パキ!」(パキ=パキスタン人の蔑称)と罵られ、我を忘れて相手に掴みかかるというシーンがある。
これには、インドとパキスタンは隣国でありながら、宗教上の理由から長く敵対関係にあるという背景がある。ヒンドゥー教徒のインド人にとって、ムスリムのパキスタン人に間違われる事、或いはその逆も、非常に侮蔑的な行為と考えられているのだ。
しかし、インド系移民とパキスタン系移民の違いを、きちんと理解しているイギリス人は多くない。

この映画を見て、彼らの誇りを傷つけるような言動を反省させられた英国人も多いのではないかと思う。

ストーリー的には「リトル・ダンサーと「ぼくの国、パパの国」のミックスといった所(二作品とも大好き!)だが、女の子 を主人公にした作品にありがちなクヨクヨ&しんねりな感じが、サッカーに対する彼女達のひたむきさとストイックさによって、中和されている。
最後はもちろんハッピー・エンド。ご都合主義的なところも多くあるが、あまり気にならない。
大好きなことに、無我夢中で打ち込んでいる18歳!!
それだけで切なくなってしまうのは、自分が「何もかも手に入りそうな18歳」から、相当遠い場所に流れ着いてしまっているからなのだろう。

あんなに夢中だったのに、いつの間にか手放してしまった夢。18歳の頃のひたむきさがあったら、本当は今でもそれは手に入るんじゃないか?
「リトル・ダンサー」もそうだったけど、この映画を見た人々は、きっとそんな胸の高鳴りを覚えられるはず。


ものに宿る命

2002.12.28

The Pier」で買ったお気に入りの中国風家具。実は結構デカい。

 

台湾旅行の時夜市で買った木彫りの装飾。二つセットで暖炉の上に飾ってある。

 


 

こういうインテリアに、私はとことん弱い。
先週の週末は、同じく「The Pier」で見つけたインドネシア製石版レリーフに一目ぼれ!
その場では「衝動買いはならぬ!」と自分を押しとどめたものの、結局諦めきれず、明日買いに行く事にした。意志薄弱なのだ。

明日買う予定のレリーフ、一見骨董品風だが、実はただのレプリカ。
本物でなければ!と言うこだわりは全く無いので、偽者でも美しくて本物より安いなら、尚更良いとすら思う。

こちらではアンティークの良い品も手に入りやすいが、私は「ほんものの骨董品」に対しては、なんとなく畏れを感じることがある。

以前夫が台湾の金門島に旅行に行った時のこと。
何かの拍子に廃墟と化した家屋の中に入ってみたところ、中国式寝台の装飾と考えられる木彫りのレリーフを沢山発見した。
一見埃をかぶってみすぼらしい有り様だったが、よくよく見ると、素晴らしい技巧を凝らした美しい手工芸品であった。夫とアメリカ人の友人は、廃屋の中にあった美しい装飾品の数々を、喜び勇んで持ち帰った。
「それって泥棒では・・」と私は思ったのだが、夫に言わせると、「この素晴らしい丁度品を、あのまんま風化させる方が犯罪だ!」とのこと。

確かにその工芸品は美しかった。

が、同行した東洋人の友人達は、それらの品を持ち帰り部屋に飾る事にはあまり積極的でなかった。ある華僑の女の子は、その工芸品を自室に飾るようになってから突然体調が悪くなったと言い出し、他の人にあげてしまったそうだ。

精巧な木彫りが飾られた寝台には、どんな人達が眠っていたのだろうか?
離れ島でそれだけの家具調度品を揃えていると言う事は、住人達はそれなりに裕福だったと思われる。
では何故、その家の持ち主達は、美しい品々を置き去りにしてその家を出て行ったのか?
その家が廃墟となるまでの数十年に、その土地で何が起こったのか?

考え出すと、なんだか身震いしてしまう。
私は霊感も無いし、亡霊やら怪奇現象やらの類は一切信じないけれど、古い物には、かつての持ち主の魂が宿っている様に感じる。夫の旅行に同行していた東洋人の友人達も、同じ事を感じていたのではないかと思う。

そう言う点、西洋人はものすごくドライだ。
例えば有名な教会などで、西洋人の観光客たちは、お墓の写真をバシバシ撮りまくっている。
ああいうのを見ると、「ひぃ〜、祟られる!」とは思わないまでも、死者の静かな眠りを妨げている様な気分になる。

夫も台湾や日本で珍しい形のお墓を見つけると、当たり前の様にして写真を撮っていた。
そう言う姿を見るにつけ「なんだかな」と思ってはいたけど、あろうことか、パリのカタコンブの中の写真まで撮っていたのには驚いた。
「カタコンブ」とは、無縁仏となった人々の骨が、無造作に積まれている地下墓地だ。私は入った事が無いが、ともかく見渡す限り骨の山らしい。規則的に列をなし、ぎっしりと隙間なく積まれた無縁仏の頭蓋骨の写真は、一見モダン・アート風で すらあった。

しかし、頭蓋骨の山を一旦“人の山”だと意識し始めると、途端に怖くて正視できなくなる。
一つ一つの頭蓋骨に、かつては彼らの親がつけた名前があったということや、一人一人が数年から数十年は確かにこの世に存在していたのに、最期には誰にも知られずに命を閉じていったことを、想像せずにはいられない。
一方、夫にとって「骨はただの骨」でしかない。そこにはもう、その肉体を器にしていた魂も命も宿っていない。

考えてみると、英国の家屋は、100年以上前の物がゴロゴロしている。夫のフランスの実家に至っては、200年以上前の家屋だ。
100年以上時を経た家ならば、そこで人の誕生や死が、何度も見送られてきているはず。
貧しい時代、戦時をくぐりぬけてきた家屋であれば、そこに住んだ人の悲惨な死にも、必ずや立ち会っていることだろう。
町中が骨董品みたいな欧州で暮らしていると、物と命の結びつきに対し自然と寛容さ、或いは鈍感さを身につけるのかもしれない。

日本だけでなくアジアの国々の多くは、物に命が宿る事への畏れを、西洋人より強く持っていると思う。
が、畏れと忌みとは表裏一体だ。畏れが強すぎれば、それらの対象を却って忌み嫌うことになる。
韓国では、高級骨董品の類を除き、中古家具の類は一切売れないのだそうだ。「中古品屋」という物自体、存在しないと聞く。中東の人々は、ヴィンテージだろうが何だろうが「古着は気持ち悪い」と言って、買いたがらない。この辺までが、アジア文化圏なのだろうか?

私はそこまで潔癖ではないし、少し古ぼけた物の持つ温かみは好きだ。
明日買いに行くレプリカの仏像レリーフは約6000円。安上がりな自分に乾杯。


バーゲン・シーズン

2002.12.28.


クリスマスが終わると、途端にバーゲン・セールが始まる。
プレゼント用商品の売れ残りが叩き売りされるので、今日のエディンバラも買い物客でごった返していた。

私が一目ぼれした「The Pier」の石版レリーフも、なんと半額以下でセールされていて感激!
元値6000円近くした物を、2300円ぐらいで買ってしまった。やっすーーーい!果報は寝て待て!←誤用

↑今日の戦利品うっとり・・・

↑ついでに、義父母のベトナム土産。
私は安南焼きキチガイでもあります。



2002年の総括

2002.12.30


あと一日で今年もおしまい。日本は今ごろ、もう大晦日か・・。

今年を振り返ってみようと思ったが、振り返ったところであまり良い思い出が無いのは、火を見るより明らかだ。
今年は辛かった。
自分に腹が立つのは、苦痛に耐えることに精一杯で、何一つ為しえなかったことだ。

来年は、自分にもっと義務を課してみようと思う。
今と同じ辛い時間が続くのであれば、1年が終わった時、何かが手に入っている方が幾分かましだろう。


明日の夜はホグマニー。エディンバラの巨大ストリート・パーティーだ。カルチャー・クラブとミス・ダイナマイトのライブ・チケットも 入手してある。
恐らく気温は零下。防寒第一で行ってきます!

 



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