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HAPPY NEW YEARホグマニー・リポート

2003.1.1.


あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

大晦日イヴから、強烈なしぶり腹に襲われた私。大晦日の夜の屋外イヴェントに行くのに、この腹具合では相当ヤヴァいです。
日本から携えてきた正露丸に望みを託し、弱りきっている腸にラッパのマークを大量投与してみた。
結果、しぶり腹は無事解消!鷲のマークの大正堂、万歳!

コンサートの入場が9時からと言うことで、夜8時過ぎに家を出た。
防寒はバッチリ。ババシャツ、ももひきも二枚重ねだし、ダウンは最終兵器のカルバン・クラインだし、足裏には靴下用ホカロン。
完璧!おかげさまで、ホカホカの状態でライブを楽しめた。と言うか、着込みすぎた。
だって、気温が零下じゃなかったんだもん。去年零下だったので気張りすぎたが、今年は1度ぐらいだったらしい。

肝心のコンサートだが、前座が「ダンス☆マン」みたいなアフロかつらの3人組で、古き良きソウル・ヒットを歌いまくり。
会場は大合唱でノリノリ(←死語)。無名ミュージシャンが匿名に徹して、ともかく客から受けようと努力する姿勢はとても好きだ。

その後、カルチャー・クラブ。
屋外で全員立ち見なのにどんどん混雑してきた。

私の前方に運悪く「こっけい帽」をかぶった連中が並び、一気に不機嫌になる。


「こっけい帽」とは私が命名したんだが、こういう屋外イヴェントになると必ず屋台で売られている、中世の道化師のかぶっていた帽子である。
(テレタビーズのディプシー愛用品。このイラストのモデルは、何故かティンキー・ウィンキー)→
これがもう、コンサートの時は大迷惑!実際よりも30センチぐらい背が高くなっちゃうから、ステージが見えやしない。あー!

一生懸命伸び上がってて首が痛くなったので、少々休んでいたら、私の左前方に居たキルト着用の男二人組が、いつの間にか全裸になっていた。
その上、近くに居た東洋人の男の持っていたビデオで、自分達の裸体を撮影させていた。
気温一度の場所でキルトをはためかせているなら「スゴ〜い」と思うものだが、全裸男に対しては、「酔っ払いは、人の皮を被ったケダモノ」と言う 軽蔑の気持ちしか起こらない。

双眼鏡を持ってきていたので、居並ぶ「こっけい帽」の合間を縫ってステージを鑑賞。
ボーイ・ジョージ、最近凝っている「小顔メーク」をまたやっているのを発見!
掲示板であきこさんに教えてもらい、その後雑誌の写真で確認したんだが、アゴから首にかけて真っ黒にペイントしているのである。
小顔メークと言うよりは、首とアゴの境界線をハッキリさせる為の小細工なんだけど・・・すっごいずさんなアイディアですね。(実際の彼に、首とアゴの境目は無い)

それにしても太ったな〜。

太った上に、パジャマの上下みたいなのを着ているので、もっちゃり感倍増。
おばちゃんなんだかおじちゃんなんだか、もはやよくわからない。とりあえず、「BOY」じゃないだろう、チミは!(でも、「少年隊」って言う例もあるし・・・いいの だろうか?)
歌もものすごく手抜きしている様に感じたが、客は「カーマ・カメレオン」を合唱付きでリクエストしたりして盛り上がっていた。

司会のキルト男性と、ボーイ・ジョージ&ミス・ダイナマイトとカウント・ダウン。新年の来訪と共に、エディンバラ城から花火の打ち上げ。
去年花火に誓ったことは今年に持ち越しになっているので、今年は何も考えないことにした。
ものすごい勢いで生まれては消える光の束に、ただどっぷりと呑みこまれる。快感。

その後がミス・ダイナマイトのライブ。カッコいい!カルチャー・クラブに比べると、さすがに現役の勢いがある。
しかし、私と夫の腰はもう限界(老)。
すれ違う人たちと「HAPPY NEW YEAR!」と挨拶し合い、カッコいい男の子数人にキスされ、いい気分でエディンバラを後にした。

起きたら午後2時半。すっかりあけましたね・・・。
そう言えば、何故かナスを調理している夢を見たんですが、一富士ニ鷹で、今年はいい事あるんでしょうか?

☆混雑している屋外ライブ時の迷惑行為☆「やめてくれ!」☆

@喫煙。喫煙者の方には申し訳ないが、ホントに大迷惑。何度も服を焦がされそうになったし、風向きで煙がず〜〜っと顔にかかり続けて、気持ちが悪くなった。
Aこっけい帽。あと、スキー帽(イカ型のヤツ)もイヤ。ステージが見えやしない。
B前の方の客が肩車。既にいい場所に居るんだから、その上に肩車までするな。
C肩車の客に怒った後方の客が、前方に向かってソフト・ドリンクの瓶を投げる。運悪く当たった人がかわいそうだ。やめれ。
D酔っ払いがグラグラしながら、周囲に見境なく体当たり。
Eコンサート中、自分達の仲間うちで、全然関係の無い歌を歌う。
F割り込み。割り込みを咎めてケンカ。
G全裸


こっけい帽とは?

2003.1.3.


先日書いた、「イベントの時などに屋台で売られているこっけい帽」について。
土産物屋などにも売られていて、ハシャいだ観光客達がよくかぶっている。
こっけい帽をかぶっている観光客は、大抵グループ行動をしている。あれを一人でかぶってシレッと歩いている人は、さすがに見かけない。

画像を探したんだが、「正にこれ!」という物は見当たらなかった。
それは今度街に出た時にでも撮影するとして、今手元にある「スコットランド・年末年始イヴェントガイド」から一部紹介してみたい。

おとなしい感じのはこんな風→


寒中水泳大会でハシャぐ

スコティッシュ達・・・大デブ。

ボーイ・ジョージは、

20年間愛用


実際イヴェント時に一般人がかぶるのは、こんなカワイイもんじゃありません。
またの報告をお待ちください。

 


氷の世界

2003.1.3.


朝起きて窓の外を見たら、真っ白な雪景色!
「わぁ〜っ!お母さん、雪だよ、雪!」   (※私のお母さんはここにはいません)

ところが、雪じゃないんだな、これが。ただの霜。と言うか、氷。
一見銀世界なんだけど、氷なの!氷!


雪のふわふわ、サクサク感、まるで無し。歩いてても、ジャリジャリ、ジョリジョリ。しかも滑る。
車の窓が凍り付いてて開かない。フロント・ガラスにみっしりこびりついた氷の除去に、毎朝15分はかかる。
ガリガリガリガリ・・・。♪しもやけお手手がもうカユい〜ですよ。辛気くさ〜。
なんかこう、パーーッといい事は無いかしらねぇ・・。

考えてもあまりいいアイディアが浮かんでこないので、明日は夫と「グラスゴー買い物ツアー」に赴く事にした。
理由@現地の人達が「ショッピングに行くならグラスゴーかニューキャッスルよ!」と強調するのを何度も聞いている。
理由A今はクリスマス終了後のバーゲン・シーズン。

それにしても、・・・「パーッといい事」が、どうも散財に直結しがちなのは何故なんだろう?病気?



グラスゴー買い物ツアー

2003.1.4.


気張って出発したものの、大した買い物はできなかった。
まず、「都会に行くんだから(※グラスゴーはスコットランドで最も人口の多い大都市)、ちょっとオシャレを☆」などと余計なことを考え、買ったばかりのハイヒールを履いていったのが間違いの元。1時間で両足にマメが出来た。いてーよ!

こう言ってはナンだが、夫が側に居ると、時間をかけて洋服やアクセサリーを吟味するのは難しい。
私は人に待たされるのが嫌いなので、他人を待たすと言う事にも異常にプレッシャーを感じる性質なのだ。
いわんや、女性ばかりのアクセサリー・ショップで手持ち無沙汰で隅っこに立っている夫をや!(漢語風だが、文法が微妙に間違ってる気が・・ま、いいや)
ダメだ・・待たせておけない・・と言うわけで、幾つかのモノを諦めた。くっ!


私としては、「各自買い物に没頭し、1時間後に落ち合いましょう」と言うのが望ましいが、「夫婦一心同体主義」の夫は許してくれない。となると、一目ぼれした物以外は買わないと言う事になり、そうそう惚れっぽくない私は、結果的にあまり買い物出来ないのであった。
グラスゴーのショップがエディンバラよりもずっと充実している事はよくわかったので、出来たら今度は一人で来たい。無理だろうけど。
まぁ、グラスゴーの町並みは堪能できたし良しとしよう。夜賑やかなのも、私の気に入った。
夜10時まで開いてる本屋さんなんて、スコットランドに来てから初めて見たのだ。嬉しい。

帰宅後、携帯に電話が来た。

職場の防犯アラームが鳴っているという通報があった。まさかまたドロボウか!?夜11時半に家を出て車を飛ばし、二人で職場に様子を見に行く。
結果は異常ナシ。ただの誤作動だったらしい。

そんなわけで今日はまたもや時間が無い。

書きたい題材が連休後の生ゴミの様に溜まってるので(←フケツ)、明日には何とかしたいと思います。
「書きたい題材」と言っても、「ビッグ・ブラザー出身の野獣女ジェイドが、なんとシェイプ・アップ・ビデオを発売!(しかも、売れている!)」レベルの、しょうもない話ばっかりなんですが。


追記:グラスゴーの人は、親切な人の多いスコットランドの中でも最も情に厚く、人々が優しい町と言われています。
私達も到着してすぐ街角で地図を見ていたら、親切なお老紳士から声をかけられ、オマケに地図まで頂きました。
こんなことは台湾でしかありえないと思ってましたが、欧州の大都会でもこういう町があるんですね。
グラスゴーは、他の場所に比べると、お店の人達もとても感じがいいと思います。

 


月曜地獄

 

2003.1.6.


悪夢にうなされて目覚めた、絶望的な月曜日の朝。

ブルーな気分で職場に向かうと、そこには見覚えの無い巨大コンテイナーが!
うちの会社にコンテイナーが来るのは明日の予定だった筈なので、見て見ないふりをしてさりげなくオフィスに入ってみた。
が、巨大コンテイナーの目的地は、やはりうちの会社であった。
到着予定がズレたので、バイト男性も雇っていない。
しぶしぶイボ付き軍手をはめ、午後から臨時バイトの人が来るまで、1300箱、10トンの荷下ろしをした。

作業のせいで老骨が酸化を始め、帰宅後、酸っぱい臭いが家中充満している様な状態。
「月曜のブルーを乗り越える為に、HPの更新をしたかった・・・」という気持ちだけお伝えしたくて、日記を書いた次第です。

 


お知らせ

2003.1.8.



命を削るようにして毎日更新を心がけているのですが(本当なのよ)、そろそろ限界がやって来ました。

とりあえず、「pulps」欄を閉鎖しました。書きたい事は山ほどあるのですが、TVチェックに追われ、更新する時間がどうしても取れません・・。
一応過去記事は「過去日記」の所に収録しておきました。今後、雑誌の記事関連情報がある場合は、日記欄にてご紹介しようと思っています。

これまた、全くもって更新していない読書欄。
感想文を書いてる間に別の本を読み始めてしまう為、感想書きかけの本に対する興味はその時点で既に薄れている・・という悪循環の繰り返し。
これを解消すべく、くどくど長い感想を書くのをやめることにしました。
短い紹介文で今までよりも沢山の本をご紹介できる様に変えていく・・・予定です。
それと「旅行」欄もねぇ・・・。
仕事の都合上、大好きな海外旅行に行かれないという事情もあり、旅行記を書きたくなるような素材も無いので、ここも潰すかもしれません。


いつもこのページを見に来てくださっている方の中で、メールを下さったり、一度でも掲示板に書き込みをしてくださった事のある方はほんの一部。
どんな方が見てくださっているんだろう・・といつも気になっているワタクシです。
もしご意見ご感想等ありましたら、いつの日か、ぜひともお声をお聞かせいただきたく存じます。(丁重)


寝室の光景

2003.1.9.


先ほどパジャマに着替えに寝室に入ったら、夫は既にベッドに入っていた。
夫は和田アキコのCDを聞きながら、私の為にピンクのマフラーを編んでいた。マフラーはハートの柄入り。
ちなみに、彼の寝巻きはもちろん甚平。傍らには、犬とパンダのぬいぐるみが・・・。

一瞬異次元に迷い込んだのかと思ったが、これが私の日常的光景なのであった。

夫が嫌とかそういうんではなくて、「恒常的な日常」の手本である日本の我が家が無性に恋しくなった瞬間。

 


笑えるおフランス映画

2003.1.11


今日は偏頭痛勃発日。
エディンバラの街をあてどなくブラブラし、カフェでダラダラしてからフィルム・ハウスに行く。

今夜の映画は「8人の女たち(8 femmes)」。
「ミステリーもの」と聞いていたので、犯人は誰かとかトリックがどうなのかとか言う推理に全く興味の持てない私には、不向きな映画なんじゃないかと思っていた。

百聞は一見に如かず。

実際映画を見てみたら、私が抱いていたのと全然違うイメージの作品だった。この映画、少なくとも私にとっては、ミステリーものの範疇に入らない。
フランスの超有名女優達が、過剰な演技とヘタな歌と踊り、そして罵りあい&取っ組み合いを披露してくれるのが最重要事項で、あとは豪華なオマケだと思う。
犯人が誰かなんてことも初めから全然どうでもいいと言う、ミステリ・バカの私にとっては、非常に解り易い映画だった。
有名女優達に、「我こそはフランス一のビッチ!(そのココロは、『フランス一は世界一!』)」と、競わせ誇示させ合うのを目的に作られた映画と言ってもいいだろう。
セクシーな所作、言動は、頑張りすぎて一線を越えると何故かお笑いの世界に突入してしまうものだが、「悪女」の類も同様で、過剰すぎると冗談にしか見えない。

この間見た日本の女性誌の映画紹介では、「華麗なファッション!」」「クールかつスタイリッシュ」と書いてあったけど、日本ではそんな風に宣伝されているのか?
そう言われてみれば確かにそう言う見方も出来るだろうが、この映画に笑いを求めに行っても決して損はしない筈。
実際、客席は爆笑に次ぐ爆笑の連続だったし、私も随分笑わせてもらった。「女」が職業のオカマみたいで、面白すぎるよ、フランス女!

この映画には、夫の妹と瓜二つのエマニュエル・ベアールがメイド役で出ているゆえ、食い入る様に彼女を見入ってしまった。
他人の空似とは言え、本当によく似ている。
こんなに彫りの深いコケティッシュな顔の人が自分の義妹だなんて・・・と、運命の皮肉にしばらく落ち込んでしまった。

帰りの車の中では、去年のTV番組「POP IDOL」で優勝したサル顔のゲイ、WILL YOUNGの最新CD、「FROM NOW ON」を聞きながら帰宅。このCD、なんと、夫からのクリスマス・プレゼントだったのだ。夫から「すきなんでしょ?」と言われた時は、かなりショックを受けた。
でもCDをじっくり聞いてみたら、「やっぱりそんなにキライじゃないかもしれない」と言う気が・・・・あぁっ、自分が情けない!

私から夫へのクリスマス・プレゼントは、夫の好きな和田アキコのCD。お互いさまってところでしょうか?

註:「8人の女」を英語字幕で見る場合、かなりの速度で字幕を読まなければならないという試練が待っています。
女優達の名演技が見たいのに、ケンカの場面ともなると早口過ぎて、字幕を追うので精一杯。
映像を見たい、でも字幕もしっかり読みたい・・というジレンマで、かなりストレスが溜まりました。外国で外国映画を見るのって、本当に大変だ。


新電化製品導入

2003.1.19.


ついこの間まで「21インチのテレビを買う!」と息巻いていたのに、ふとした弾みでCDライターを買ってしまった。
私のPCときたら、使用者であるアタクシとソックリ。常に容量いっぱいいっぱいなので、動きが遅い事甚だしい。
その原因となっている膨大な量の写真をCDに焼く事にしたのだ。

これに乗り気になったのが、アルバム作成や画像の加工の大好きな夫。
夫は、自分が撮った写真を私のPCにバンバンぶち込んでいたので、責任をとってもらうべく、要らないファイルの削除などもこの際一気にやる事にした。
そしたら、出てくるわ出てくるわ!会社のマニュアルとか自社製品のカタログ写真一式とか巨大画素数の写真とか、私のPCに長居していた迷惑な輩が、続々登場!


夫よ、日本語が読めないハズなのに、いつの間に私のPC(完全日本語環境)をこんなに利用していたの?本当は日本語がわかってるんじゃない?

空き容量を増やしたい一心で、不要ファイルを一気呵成に削除しまくったんだが、重要ファイルも幾つか消しちゃった気がする。
結局今日はファイル整理で終わってしまい、CD−ROMに写真を焼く作業は明日から。
ムダ毛の件で書きたい事が沢山あったんだけど、その話は明日以降に。(えっ、聞きたくない?)


日曜検眼

2003.1.20


日曜日はBoots(英国全土にチェーン店のある大型薬局)に検眼をしに行った。

Bootsの銀座店はお向かいのマツキヨに負けてあえなく撤退したそうだが、英国本家のBootsは未だに大人気。
薬や化粧品だけでなく、スナック類やちょっとしたプレゼントも売っているし、その上写真のプリント・サービスまである。
色々揃っていて便利なBootsは、英国ならどの町にも必ず一つある定番ショップだ。

最近はライバル店の「SUPER DRUG」などと差別化を図っているのか多角経営化しており、場所によっては歯科を併設しているBootsもある。
検査とちょっとした手入れぐらいしかしないらしいけど、どうせ歯医者はプライベート(自費負担)しか選択肢が無いんだから、それなら信頼度の高いBootsで・・という患者も多いのではないかと思われる。眼科も、同様の理由で始められたらしい。

夫がこちらでメガネを作った時は、うちの近所のメガネ屋で検眼した。
見た目はキレイなショップだったのだが、入ったらカビ臭かったのがケチのつき始め。
その時、「この店は怪しいのでは・・・」と気がつけば良かったのに、自分達以外にもお客さんが沢山居たので、「繁盛してるんだな」と判断したのが間違いだった。
夫がわざわざ予約を取って受けたのは、小学校の健康診断レベルの検眼のみ。片目をつぶって小さい字を読む、アレである。
目の幅の計測なんて、その辺の物差しで測っていた。私も良く知らないけど、そう言うのってなんか特別な道具があるんじゃないのか?いくらなんでも、普通の物差しは無いだろうと思う。

夫は台湾でコンタクト・レンズを作った事もあったが、スコットランドで行なった検眼は、自分の弱視人生の中で最も粗末な道具による最もいい加減な検査だったと断言していた。
そこでメガネを作られてしまった夫は、その後も全く度が合っていないメガネに苦しめられている。

実は私、一ヶ月以上前GP(家庭医)に行った時、「頭痛の原因は目から来ているかも」と言われ、必ず検眼に行く様申し渡されていたのだ。
今まで延ばし延ばしにしていたが、今Bootsがメガネ半額セールをしていると言う事を知り、検査するなら今がチャンスだと思い立ったのである。
「検眼するなら、設備だけでも最新の物を揃えているであろうBootsの大型店ですべき」と言う夫からの強い勧めもあった。
例のずさんな検眼経験の恨みが、未だに尾を引いているらしい。

で、昨日検査に行ってきたんだけど、さすがはBoots!私が10年前に日本で検眼した時よりも、ずっとハイテクな検査機器が揃っていた。(当然か?)
唯一よくわからなかったのが、目に「プシュッ!」と空気をかける検査。あれで何がわかるんだろうか?

それはともかく、30分以上時間をかけ7、8種類の検査を行なった結果、私の左眼は乱視が進んでいると判明。
乱視とはどういう状態を指すのか私はよく知らなかったのだが、検査技師の説明によると、眼球の形が球形でなくてラグビー・ボール形に近いのが原因なんだそうだ。
物を集中して見る時、焦点を合わせる為に、周囲の筋肉を酷使して眼球を球形に近づけなくてはならない・・・らしい。
その結果眼精疲労がヒドくなり、頭痛になり易いとのこと。

なるほど、私の頭痛はいつも左の後頭部に起こる。
GPからも「左の目が悪くないか?」と言われていたのに、「GPの言うことなんて当てになるまいて」と、あまり信じていなかった。ちょっと反省。

眼科医から、「日常生活ではメガネをかける必要は無いけれど、PC使用時、読書時、テレビを見る時など、集中して何かをする時には必ずメガネを着用してください」と言われた。
それって私にとっては、「一日中メガネをかけていろ」と言う事に他ならないんだが・・・。

それなら少しでも似合うメガネをと思い、Bootsに併設されているメガネ屋で色々見て歩いた。
ここには「メガネ姿モニター」という便利な機械があった。基本的には三分間写真やプリクラのモニターと同じ。
メガネ状態の自分をビデオで撮影し、静止画像を作成して、自分のメガネ顔を客観的に見てみると言うシステムだ。
幾つかのメガネをかけて写真@、A、B・・・と、画像を並べて見比べると、鏡で見た時は「いいかも!」と思ったのに、明らかに似合っていないメガネが必ず見つかる。
今回自分のメガネ画像を数点チェックし、「鏡は嘘つき」だとつくづく思った。

結果、手にとった途端に保守的な夫から難色を示された、最も変わった形のメガネがを購入した。
その変わった形が一番私の顔に合うことが、モニター・チェックによって判明したのだ。ビバ!ハイテク!
そう言えば、昔「シャオと××さんって親戚?」「似てるねー」とよく周囲から言われていた同級生の友人が、それと全く同じ形のメガネをかけていたのをふと思い出し、ビックリした。
やっぱり私達って似てたのか・・と今ごろ納得した気分。


実のところ、彼女も私もメガネをかけないに越した事が無い顔だと言うのも共通している。
××さんはその後20代で会社を興し、今や「宮尾すすむと日本の社長シリーズ」に出演しそうな勢いで稼いでいるらしい。
同じメガネを今ごろになって買う私とは、やっぱり目の付け所が違うのかもしれない。


そのメガネはBootsの宣伝してた半額の種類ではなかったので、結局定価でお買い上げした。
メガネ作成用の目の幅チェックも、特殊なハイテク機械(←陳腐すぎる表現)を使用。
夫が物差しで計られていたのは、やっぱりおかしかったのだと確信した。
レンズは一番いいのを選んで、合計275ポンド(約5万円)也。検眼代込み。これって日本と比べたら安いのだろうか?
よくわからないが、夫の行ったメガネ屋と大して値段が変わらなかった事を考えると、やたらと安い気がする。
出来上がりは10日後だそうで、今から楽しみ。

メガネを買ってご飯を食べて帰宅後、データ焼き作業に取り組んだのだが、5時間もかけたのに一枚も焼きあがっていない。
エラーばかり出て夫がキレたので、今日のところは匙を投げた。
今週末はCDライターをいじる事に追われて終わってしまったのに、来週もまたこれが続くのかと思うと、少々うんざり気味。
そんなわけで今週も更新は遅れそうな気配・・と、今からさりげなく予告しておきます。


チャイニーズ・ニュー・イヤー

2003.1.21.


今年は2月1日が農暦のお正月。中国・韓国で祝われる旧正月がやって来る。
普段礼を欠いている台湾人の知人達に一年に一度礼節を示すとしたら、旧正月がラスト・チャンスだ。


クリスマス・カードと西暦での年賀状の時期を、大幅に逸している私。
この機を逃したら後は来年しかないので、現在、中国語での新年のご挨拶をチミチミと書き溜めているところ。


しかし、頼りにしている「中国語の手紙の書き方」の本が手元に一冊しかない為、文章に全くバリエーションがつかない。
私から中国語年賀状を受け取っている知人達は、毎年ほとんど同じ文章が書かれていることに気づいているに違いない。
「あっという間に一年が過ぎてしまいました」・・・とか。もう、手垢にまみれきってドロドロになっている定型文だ。
私から、「あっという間に一年が・・」という年賀状を受け取る台湾人の皆さん、またかと呆れずに最後まで読んでやってください。
干支の羊など盛り込んで、ちゃんと今年らしい内容を書きますから。

そんな折、こちらの大学院に通う台湾人の友達から電話がかかってきた。
年末台湾に帰って、寿司屋で刺身を食べたら食中毒になって大変だったらしい。
場所は日本人用のうっふんバーが立ち並ぶ台北の林森北路だそうなので、バー帰りにちょっと寿司でもつまんで・・なんて駐在員の皆さまは、どうか食中毒にお気をつけ下さい。

それはともかく、友人が「新年を一人ぼっちで過ごすのはイヤ!泊まりに行ってもいい?」と言うではないか!
こっちでは大晦日や新年のムードなんて微塵も無いんだから、別に一人でもどって事は無いとは思うけど、まぁ、気分の問題なのかもしれない。
戦前までは旧正月を祝っていた日本民族の一員として、私にもその気持ちはよくわかるざます。(←何歳だよ?)
友達の来訪には常にウエルカムな姿勢で臨む私は、もちろん彼女の申し出を快諾。
旧暦の大晦日には、皆でおいしい中華でも食べに行こう。早く来い来い、旧正月!



他人事なんかじゃないから

2003.1.22.


今日も今日とてどしゃ降りの中を、巨大コンテイナーがやって来た。
先週連絡を受けていたので準備は万端。派遣会社に頼んでバイトの人を二名雇ってある。

うちの会社に荷下ろしのバイトをしに来る人たちの平均年齢は、極めて高い。
そして、派遣会社に払う賃金もべらぼうに高い。ロンドンの相場の1.5倍以上もかかる。
スコットランドに来る前は、「田舎だから人件費も安いだろう」と踏んでいたのに、とんだ見当違いだった。

ロンドンで荷下ろしのバイトに派遣されてきていたのは、東欧からの出稼ぎ労働者や、移民として英国に渡ってきたばかりの人々だった。
若い人も居れば年配者も居る。英語が全く話せない人も目立つ。
外国人労働者が掃いて捨てるほどいるロンドンは、すなわち低賃金で済む労働力の宝庫でもある。
ロンドンにあって3K仕事を扱う会社の多くは、その恩恵に浴していると言えるだろう。
(※日本人もまた「外国人労働者」という括りで扱われる事実を忘れて書いているわけではありませんので、誤解されませんように)

スコットランドに来てから、外国人労働者がバイトに派遣されてきた事はまだ一度もない。
働きに来るのは現地の人々、とりわけ年配の失業者がほとんどである。
昨年、隣町のかなり大きな企業が倒産したとかで、いちどきに数百人の人々が失業者となった。
私達の会社に倉庫の仕事の手伝いをしに来るバイト男性の約半分は、かつてそこの会社で働いていた40代、50代の人だ。
元々ホワイト・カラーだった人がほとんどなので、肉体労働には慣れていない。年齢的にもキツそうだ。

私とて、肉体労働はキツい。
夏休み期間で里帰り中の学生バイトが集まりやすい時期だと「バイトくん、お願いね!」と言う気軽さから、自分が肉体労働から解放された喜びにどっぷり浸れる。
しかし、派遣されてくるのが年配の失業者の男性だと、キツい仕事をあれこれ頼むのに、いささかの逡巡がある。

決して年配の方が嫌な訳ではない。
お小遣い稼ぎの学生と違って、生活のかかっている人の方が真面目だし責任感もある。休憩時間に彼らから聞く話も楽しい。
ただ、彼らが倉庫で働く居心地の悪さを、私が勝手に想像してしまうだけなのだ。

失業なんて、誰でも明日は我が身。
彼らにタイム・シートを渡す時、「少しでも早く、安定したいい仕事を見つけてください」と、心の内で密かに祈る。
私が年配の失業者に感じるSYMPATHYに、相手を憐れむ「同情」の意味は無い。
SYMPATHYの別のニュアンスは、「好意」や「共感」。それ無しにSYMPATHETICな思いを抱けるほどの余裕は、こちとら全くございません。


ゴシップ速報

2003.1.22


真面目な話の後は、ゴシップをつまみにお茶でも一杯どうです?

今日読んだ雑誌によると、リアリティ番組「BIG BROTHER」出身のプチ・セレブ「ジェイド」(21)がなんとおめでただそうで・・・。
二ヶ月ほど前から同居し始めた新しいボーイ・フレンド(23)との間のベイビーだそうです。
これからまた、彼女の妊婦姿をバンバン見られる事でしょう。あー嬉しい!!(号泣!)



さよなら、ムダ毛

2002.1.25.

掲示板でドイツ在住のkristyさんが、ドイツ人女性のこんな秘密を教えてくれました。

「腋毛処理=売春婦のイメージから、堅気のドイツ人女性は
腋毛ボーボーな人が多い。
しかし、何故か
下の毛は剃っている
ドイツ人男性によると“セクシーだから”“感度がよくなる”などの説があるそうだが、理由は定かではない」

この話に触発され、これからムダ毛関係の話を一席打とうと思います。
ご自身の品格を気にされる方は、以下の文章は読まないこと。
この断り書きを無視して、読了後に「下品ですね」とか言うのはやめてください。前置き終わり。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

私が日本から持って来た資生堂の眉毛切り専用ハサミ。これが時々見当たらないことがある。
知るわけないよな・・と思いつつ、夫に「私の化粧ポーチに入ってた、小さなハサミ知らない?」と尋ねてみたら、夫が持っていた。
「あぁ、ありがとう・・」と言って眉バサミを受け取り鏡に向かいながら
「このハサミ、何であなたが持ってたの?」と聞いてみたところ、衝撃の答えが返ってきた。


「いや〜、陰毛が長くなりすぎたから、ちょっとカットをね・・」


私が、「いや〜〜っ!き、汚い!どうしてそういう事に使うのよっ!」と騒いだら、夫は
「汚クナイネ!トッテモ、トッテモ、キレイネ〜!」などとこんな時に限って日本語を使って応戦。
日本語利用は誉めてあげたいが、こういう時のたどたどしい日本語は、何故か私を異常にイラつかせる。
その後もちょくちょく眉バサミが消えている事があるが、私はもう敢えて何も問わない。
ハサミはたまに、こっそり洗ってるケド。

私とて、夫の事をあれこれ言う資格は無い。
何故なら、陰毛を全部剃ってみた事があるから。相当大昔のことじゃがのお・・。
何か妙な趣味があるのかと疑われそうだが、誰かに強制されたわけでも、超ハイレグ水着を着ていたわけでもない。
手足のムダ毛を剃っていた時、ふと「ついでにこれも剃ってみたらどうだろう?」と思いついただけだ。
そういう好奇心にはあまり抗わず、できるだけ従順に生きる様にしている。
登山家が山を上るのは「そこに山があるから」だと言うが、それと同じ様な動機だと思っていただきたい。

結果は最悪!
剃った直後はともかくとして、ニ、三日したらもーっ!痒くて痒くて死にそう!!!!
だからと言って、人前でパンツに手を突っ込んでボリボリ掻く訳にもいかないし・・。
剃ってから数日間は下半身の痒さに負けて、何を話し掛けれられても上の空だったぐらいだ。
結局、痒さに耐えかね、再度剃ってしまって大失敗。
またしても「♪掻いちゃダメ、掻いちゃダメ〜♪(CMソング)」の悪夢的ループが始まったのである。

その後は我慢に我慢を重ね、なんとか痒い時期を乗り切ったのだが、あれは辛かった・・。
この経験から、ドイツ人女性が陰毛を剃っている理由は
「一度他人の真似をして剃っちゃったら、その後は痒くて伸ばす事ができない」からなんじゃないかと推測する次第。

話変わって、男性の胸毛について。
「欧米人女性にとって、胸毛のある男性はセクシー」・・と言う定説を覆す現象をリポートします。

↓昨年行なわれたオーディション・番組「ポップ・アイドル2002」に出場し、惜しくも優勝は逃したものの、現在超人気アイドルとして活躍中のGerath Gates.(18)。
彼が胸毛を剃った事が、ゴシップ雑誌「heat」にて、大々的に報道されていました。




記事によると、彼のファンの大半を占める10代の女の子に受け容れられやすいよう、イメージ・チェンジをした模様。
彼の場合童顔ですから、この顔に胸毛は確かにアンバランスかも。


でも気になるのは、この人のヘソ毛の濃さ!!
このヘソ毛は陰毛へのつながりを連想させるので、剃るならこっちにした方が良かったのではないか・・・と老婆心ながら思いました。

ギャラスだけならともかく、歌手ギャラスの産みの親とも言える、音楽プロデューサーのSimon Corwellまでが胸毛を剃ったと言うニュースが!
「ポップ・アイドル」で審査員を勤め、辛口の批評で注目を集めたサイモン。地方オーディションの時からギャラスをプッシュしていたのは知っていましたが、実はギャラスのルックスに憧れていたのでしょうか?





注目すべきは、雑誌のキャプション。
胸毛のサイモンには、「毛深い胸のサイモンは全くの平凡」、胸毛を剃った後のサイモンには、「スムーズな胸のサイモンは超セクシ〜〜〜!」というコメントが添えられているのです。イギリス人女性も、アジア人みたいに胸毛の無い男性を好むようになってきているのかも?


★オマケ★胸毛測定★↓↓↓

コメントが笑えます。

下段真中、ROBBIE WILLIAMS「こんな毛深い天使はいません」(昔「エンジェル」という歌を歌っていたので。
プロモ・ビデオで天使に扮していたと言う記憶アリ)

右下のMICHAEL GRECO(すみません、この人誰?)に至っては、「毛皮のコート着用?」だそうです。

 


記事は全て「HEAT」より。


最近の四方山話

2003.1.28.


昨日は会社で具合悪くなって早退してしまった。頭痛+胃痛+下痢+倦怠感・・・今も調子悪い。
日曜からトライしているメガネの副作用か?(まさか!?)

ハッ!でも今日は「WIFE SWAP」の最終回!
「今日のTV」欄でもご紹介したこのシリーズ、チャンネル4の視聴率第一位を獲得したのだ(二週間前の統計結果だけど)。
出演する奥様方も、回を追う毎にビッチ度急上昇。雑誌の表紙に「WIFE SWAP GETS BITCHIER!」と言う見出しが躍ったほどだ。
それにしても、「BICHIER」ってスゴイ活用法だ。新しい。

来週から一ヶ月間、近所の劇場で人気映画が立て続けに上映されるので、退社後は忙しくなりそう。
ここ一、二ヶ月の間、その劇場は、ずっと子ども向けミュージカルSINGING KETTLE(歌うヤカン)に占拠されていて、大変腹立たしかったのである。


「歌うヤカン」は、何故か昨年からのロング・ラン・上演。丁度一年前の今ごろも上演されていた。
グラスゴーでも「歌うヤカン」の垂れ幕を見かけた時は憤死しそうになったが、これって、スコットランドだけの現象なのか?「歌うヤカン」は、イングランドでも人気なの だろうか?
ワタクシ個人的には、ポスターなどに描いてある、鼻(ヤカン的に言えば、注ぎ口)から蒸気の様なモノを噴き出しながら歌ってるヤカンの絵に、ものすごく苛立つんですけど・・。

明日はスコットランドを舞台にした映画、「Sweet Sixteen」を見に行く予定。
早く体調を整えて、娯楽週間に備えよう。


SWEET SIXTEEN

2003.1.29.


スコットランドを舞台にした映画「SWEET SIXTEEN」を見に行った。
タイトルはアイロニカル。こんな苦い16歳には、なかなかお目にかかれない。

主人公の少年を取り巻くのは、ドラッグと暴力。母親はドラッグがらみで刑務所に入っており、母親の愛人はドラッグ・ディラー。
実の祖父までが、その男に荷担しているというしょうもない有り様。まだ十代の姉は、シングル・マザーだ。

少年の唯一の希望は、母親が出所したら姉と母と新しい家で平和に暮らすこと。
その夢をかなえる為に、少年もドラッグ売買の世界へと堕ちていく。

灰色に濁ったグラスゴーの空。安っぽく醜いカウンシル・フラットの群れ。野球帽にスポーツ・ウエアが定番の、無職の男達・・。それはこの土地で、私があまりにも見慣れすぎた光景だった。


映画自体は素晴らしい。
私が英国映画を好きなのは、「SWEET SIXTEEN」に顕著な、虚飾を排しリアリズムに徹した視点を保っている点。
夢など抱きようもない荒廃した社会で生きるよすがを掴もうと必死に足掻いているのに、唯一の希望にさえあっさりと裏切られていく少年の、どうしようもないやるせなさが胸を打つ。

とは言うものの、この手のティーン・エイジャーとの戦いが日常生活の一部である私には、映画を見たからといって彼らのバック・グラウンドに同情したくないのが正直なところだ。
この日記に何度も書いているが、私と夫の職場は、近所のカウンシル・フラットに住む少年達に何度も荒らされているし、2回ほど放火されかかった。この間は社用車の窓にレンガを投げつけられ、ガラスに大きな傷がつけられた。窓ガラスが割れていたら、車は盗まれていたことだろう。

この映画にも、窃盗、放火、車の盗難シーンがある。
彼らの置かれている状況を知ってしまうと、十代の子どもにとってこの殺伐とした社会がいかに彼らを苦しめているのか手に取るようにわかる。しかし、理解できると言う事と、 犯罪を許すというのとでは、話は別だ。


この映画を日本で見たら、何の選択肢も無く、家族への愛だけを胸に犯罪に走る彼らを純粋だと思っていたかもしれないけれど、純粋さはまた、幼稚さでもある。

十代の子どもの真っ直ぐさは、あくまでも自分勝手なのだ。この映画の主人公の少年が母を思う優しい気持ちすら、ちっとも母親に伝わっていない。彼のした事は寧ろ、 母親にとってはありがた迷惑ですらあっただろう。

そういう空回りはとても切ない。だけどそんな感傷は、誰の役にも立たないのだ。

いい映画なので多くの人に見て欲しいけれど、希望の無い16歳の見た儚い夢に胸を痛めるだけで終わってほしくないとも思う。

明日は、南ロンドンのカウンシル・フラット(またですか!)を舞台にした映画、「ALL OR NOTHING」を見に行く予定。
英国は、乏しい希望を生かそうとする逞しい労働者階級を題材にした映画の宝庫だな・・と、希望の乏しい労働者階級の一人として、心から感心する次第です。




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