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2006.8.27.
エディンバラ・フェスティバルももうあと二日で終わり。今回は4
つの公演見に行ったが、私と夫の心を掴んで離さなかったのが、日本の大道芸コンビ、が〜まるちょばの舞台だった。
(が〜まるちょばの略歴については、すぐこの上↑の記事をどうぞ)
世界最大の芸術祭であるエディンバラ・フェスティバル。
が〜まるちょばは2001年から路上での大道芸に出演していて、劇場でのパフォーマンスは今年で3年目だそうだ。今年はフェスティバルでも最も有名な劇場の一つからオファーを受けたそうで、客席数は360
とかなり大きめ。テレビに出ていてそこそこ有名な英国人コメディアンの上演している舞台より、ずっと大きな会場である。その劇場を約1ヶ月の間ほぼ満席にするのだから、本当に大したもの
だ。
前回の日記でが〜まるちょばを「ブレイク前」と書いたけど、それは日本での話。国外では、もうとっくにブレイク済みなのだ。
私の行った日の客層は、英国人以外の観光客も多く、人種も年齢層も本当に種種様々だった。
多分私達夫婦の様に、「レビューでの評判が良いから」「二年連続で受賞している人気の舞台だから」と言う動機で初めてチケットを買った人がほとんどだと思う。
そんな一見客の期待を全く裏切らず、が〜まるちょばは会場中の隅から隅までを爆笑させ続けた。喜劇を見たことは何度もあるけれど、こんなにも客の笑い声が嬉しげな舞台は珍しい。
私が経験した会場の雰囲気はエディンバラ・フェス独自のものなのかもしれないが、が〜まるちょばの二人の作る空気から言って、どの国の人からも温かい拍手を貰えるのは間違いない。
国内外での彼らの経験について語られているインタビューはこちら。私はこれを読んで、海外での実績や高評価に奢らず、誠実な職人気質で舞台に立っている彼らの一言一言を美しく感じた。
彼らの舞台で最も観客受けしている前半部分には、ライトな下ネタ・汚ネタもある。
技術レベルを抜きにすれば、宴会芸で披露されてもおかしくない種類のギャグとも言える。恐らく、同じネタを持っている芸人さんも沢山居るのではないかと思う。
しかしその手のネタで、文化や言葉の異なる人々をあそこまで大爆笑させるのは、本来とても難しいはずだ。演者が彼らでなかったら、眉をひそめられてしまうだろう。
その差異を決定づけているのが何かを言葉で言い表すのは難しいが、彼らはまず「イイ顔」なので得をしている。更に、言葉を発せずにマイムだけで全てを表現する彼らの表情は、マンガの記号の様にわかりやすい。
イイ顔の上に曖昧さの無い喜怒哀楽の感情表現が切れ味よく乗っかるせいか、何をしても下品な感じがしない。観客の心に不潔な印象を残さないのは、多くの人に受け容れられるのにとても重要な事だと思う。
ここまで書いて、私の見に行く舞台はどれも下ネタ入りか?と思わないでほしい。(元々下ネタを期待してはいないので)
ちょっと下品なジョークはほんの一部で、笑いのメインではない。舞台は彼らのパフォーマンス技術と演技力、そして会場との一体感を持たせる構成力の賜物だ。
後半のお芝居はストーリー仕立てになっていて、思わず涙したくなる佳作。中年男二人が男女の純愛物語を演じていると言うのに、段々と劇中の恋人同士が可愛く見える様になってしまうのが、恐ろしくも素晴らしい。
個人的には、会場の大半を占める日本人以外の人達に深くは届いていないであろう日本的な動作や表現に、心の底から頷けるのも幸せだった。
が〜まるちょばのインタビュー記事の
「ドリフターズなどの昔の面白いものから影響を受けているんです」
「純粋に、僕らは日本育ちの日本人ですから。僕らが多大な影響を受けたのは日本のものなのに、評価してくれるのが海外というのはちょっと寂しいですね」
と言う言葉に、「隣で爆笑してた夫より、ドリフを見てた私の方が理解には1ミリほど有利だったわけよ!」と、意味無く軽い優越感に浸ったり。
もちろん、フランス映画鑑賞時の私の理解度は、夫のが〜まるちょばへの理解度の一万分の一以下なのだから、全く重みの無い優越感なのだが・・。
が〜まるちょばはエディンバラ・フェス終了後、しばらく日本での活動に力を入れるとのこと。
11月には名古屋で大きな公演があるとのことなので、お近くの方は是非!
しかし、名古屋公演でのチケット代の「一人3800円、当日4000円」って、ごく普通の値段なんだろうか?エディンバラ・フェスは
どの公演も激安だから、比べてはいけないとは思うけれど。
「海外で活躍」の栄誉の結果、日本では敷居の高い芸術鑑賞の対象になってしまうんじゃないか?と、ちょっと心配。
私と夫は、4000円払っても見たいですけどね。DVD出ないかな〜。
名古屋公演公式サイト〜動画も見られます。
公式ブログ「ちょばろぐ」〜参加側の立場から見たエディンバラ・フェスの様子が伺えるのがとても面白い。
公式サイト〜本当に世界中行ってるなぁ。「Gallery」の写真の世界漫遊ぶりが楽しい。ニュージーランドでバンジージャンプに挑戦しているHiroponがボンテージ・パンツ履いてるのもステキすぎ。
そう言えば、開演前にかかっていた曲がブルーハーツだったと思うんだけど(違ってたらすみません)。ざわざわと騒がしい会場の中で、思わず聞き入ってしまった。
ステージにも、和製パンク魂を感じました。
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