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多すぎる家屋関連番組


2002.3.7.


「英国式庭園」、「英国式ガーデニング」など、優雅なイメージのある英国のお庭。
「ヴィクトリア朝様式の家屋」「アンティーク家具」などもおステキなイメージですね。
特に、畳にちゃぶ台の国の民(オレ達)などは、その言葉の響きだけでウットリしてしまうものです。

しかして、その実態は!!
英国人が自宅にこまごまとよく手をかける民族であるのは事実である。
庭であれ家屋であれ、自分の好みを実現すべく、他人任せにせずにチミチミと自力で作り上げていく。

しかしこの様な傾向の背景には、家屋の修理やリフォームを業者に頼むと、全くあてにならない上に費用がバカ高いという現実が大きく関わっている。業者に頼むと、ヤレ雨で作業が進まない、ヤレ新たに欠陥を発見したから修理の追加料金を払え・・と、イライラすることばかり。
いくら業者とは言え、見ず知らずの修理工に、長期(恐らく、日本の修理、リフォームに比して、2〜3倍の時間を要する)に渡って自宅の鍵を渡しっ放しにしておくのもあまり愉快な事ではない。

そんな事情と凝り性な国民性があいまって、イギリスには、「D.I.Y.(Do It Yourself=日曜大工)とガーデニングが趣味」な人々が多いわけだ。

前々から思っていたんだが、英国にはガーデニングとD,I.Y.の番組がとても多い。
一時期、ほぼ毎日この手の番組を見かけて「また!?」と思っていた頃もあった。

テレビガイドを参考に調べてみたところによると、現在放映中のこの手の番組は以下の通り。


☆「GROUND FORCE REVISITED」(BBC1/毎週日曜夜7時半より)・・ガーデニング番組。素人が庭を改造する企画。


☆「CHANGING ROOMS」(BBC1/毎週月曜夜8時半より・・・隣人同士でお互いの部屋を模様替えする。


☆「DIYSOS」(BBC1/毎週木曜夜8時より)・・専門家が一般人に改築のアドバイスをして、素人が実際にDIYに取り組む。


今まで気が付いていなかったが、、全部BBC1?しかも週三日・ゴールデン・タイム!
このほかにも、

☆GARDENERS゜ WORLD(BBC2/毎週金曜日夜8時半)
というガーデニング番組や、

☆LOCATION,LOCATION、LOCATION(CHANNEL4/毎週「水曜日午後8時半)
という、素人の不動産探し番組もある。

週に5回はこの手の番組があるんだから、「なんかしょっちゅう見てるなあ〜」と言う気がしていたのも当然だな。(←今ごろ気が付いた)

以前は「HOME DOCTOR」というのもあった。プロのインテリア・デザイナーや建築家が、改築希望の人々の家を徹底的に改装する番組だが、始めに「before」の状態をチェックされ、デヴィ夫人ばりのイヤミな専門家から、必要以上に手厳しいコメントをバシバシ下されるのだ。
「なんなの、この悪趣味な壁の色は?」
「このクロスでセンスのよさを演出しようと思ってたわけ?(鼻で笑う)」
「この汚い部分をなんとか隠そうとしてたんでしょうけど、逆効果ね。かえって汚らしいわ」などなど。
うなだれてコメントを聞いている無力ないけにえ素たち・・・。
自分の今までのライフ・スタイルを全て否定するかの如き辛らつなコメントに、泣き出してしまう人まで居るほどだ。
その分プロが責任をもって改装するので、「after」では依頼者が嬉し涙を流してプロ(辛らつなコメントの主)と抱き合うことも。「アメとムチ」というところか?

全ての番組に共通したポイントは、素人が出演する点、または「BEFORE」「AFTER」で、ガラリとイメージの変わった家或いは庭を紹介すると言う点である。

全部の番組を見たわけではないからなんとも言えないが、私が一番腑に落ちない企画は、「CHANGING ROOMS」。
以前何回か見た事があるけれど、お隣の住人に部屋の模様替えをしてもらうって、どうよ?
一応事前に希望のイメージは伝えるしプロの手も多少は借りるから、それほど自分の好みとかけ離れないのかもしれないけど、お隣りに住んでると言うだけで、その人のセンスを信用していいものだろうのか?

仮にセンスに問題は無くても、ペンキ塗りなどの大工仕事の技術が無かったら悲惨だと思うんだが・・。

以前見た回は、お隣同士の中年夫婦がお互いの家を丸ごと一軒、取り替えっこして模様替えするという恐ろしい企画だった。
田舎なので、かなり大きな家屋である。それって、すっごくキケンじゃないですか?
リフォーム後、もしそのインテリアが気に入らなかったとしても、お隣の人が頑張って作った家具を「粗大ゴミ」として捨てるわけにはいかないだろう。
壁の色を塗りなおすにも、お隣さんにいちいち聞かなければならなくなるだろう。
家具の位置を勝手に変えた後お隣さんがお茶を飲みに来たら、気まずい雰囲気になるのでは?それとも、コレって日本人的な杞憂なんでしょうか?

この番組がきっかけで、お隣りさんとの仲が険悪になるのではないかと、他人事ながら心配なこの企画。
実際、先述の「一軒家を取り替えっこして改装」の回では、白人夫婦がお隣の黒人夫婦に、「アフリカ風のエキゾチックな雰囲気の家に」と頼んでいた。

しかし、模様替えの終わった部屋(エキゾチックというより、土俗的な感じの仕上がり)に入った途端、白人の奥さんは、「Oh,My God!Oh,My God!!」と泣き叫んでいた のである。


あれはどう見ても嬉し涙でなく、
「こんなになっちゃって、これから一体どうしよう〜!!」と言う叫びに聞こえたのだが・・・。私の気のせい?

 


DIYで死ぬイギリス人

 

2002.5.16.


「DEATH BY DIY」(BBC1、夜8時〜9時)。

イギリス人の大好きなDIY(Do It Youself=日曜大工)。
しかし、DIYの作業中に、今年だけで少なくとも5万5000人がチェーンソーなどで身体を傷つけて病院に運ばれ、4万人が高い所から落ちて重症を負い、70人は、なんと命を落としていると言う。
ひえ〜〜〜!!大工仕事も、ここまで来ると正に命がけ!!
いくらDIY好きのイギリス人でも、素人仕事には思わぬ落とし穴があるようである。

その危険度をリポートしたこの番組。
冒頭から、「階段の手すりに板を渡し、更にその上にアイロン台を乗せて天井のペンキ塗りをしようとし、みごと転落した男性」の再現フィルムが入り、高所恐怖症の私はもうキンタマちぢみあがってしまった。(←ウソつき)
次には、「プロでさえ大怪我を負うチェーンソー」の刃物が画面いっぱいに迫ってきて、次に起こる事態を想像しただけでオシッコちびりそうに・・。
怖がりの私は、あっさりこの番組の鑑賞を放棄。痛みを伴う残酷シーンには、極端に弱いのである。

チャンネルを変えたら、丁度「ライフ・ドクター」がやっていたので、またロンダにそそのかされて見てしまった。
今回は、潔癖症で掃除魔、完ぺき主義の主婦が、「ケータリング業を開きたい」という夢に向かって挑戦。
どうでもいいが、この依頼人(40代後半?)の化粧が異常に厚いのが気になって仕方なかった。
美しく例えるなら、サイレント映画の女優みたいな化粧だが、眉といい口紅といい、本来のラインを全く無視した場所に線が引かれている感じ。
今回の主婦の悩みには大して興味が無かったが、「家の中でもものすごく厚化粧で、毎日パーティーに行くみたいなドレスに真珠のネックレスなどをつけて台所に立っている」と言う不自然なライフ・スタイルこそ直すべきなのではないか?と私は思った。ただ単に、テレビカメラを意識しすぎただけなのかもしれないが・・。

チャンネル5をそのまま見ていると、次は「STARK NAKED」。
この番組、お忘れではありませんね?実は、まだ続いているんです。
相変わらず、毎回毎回垂れ乳とフルチンのオン・パレード。夜8時半なんですけど、いいのかな?いいともー!(死)

 

最近、文中に下品な表現が多すぎることに気がつき、ちょっと反省している今日この頃。
皆さん、見捨てないでくださいね☆

 


A PLACE IN FRANCE

 

2002.9.4.

 

いきなり最終回」という本があった気がします。
確か、長編マンガの最終回だけを集めた内容だったハズ。(うろ覚え)

 

今回のテレビ欄も久々の更新なのに、「いきなり最終回」の番組をご紹介します。


チャンネル4でここ3ヶ月ほど放映されていた「A PLACE IN FRANCE」、ほとんど毎回見ていたのに、何も書く事なく、とうとう本日最終回を迎えてしまいました。


一人の白人イギリス人男性と、インド系イギリス人の家族が、お金を出し合って理想の「ホリディ・ハウス」を探しにフランスに旅立ちます。

拙いフランス語での物件探し、価格の折衝、価値観の衝突などを乗り越え、最初は「イギリスから便利なフランス北部で物件を」と言っていた二人は、気候がよく風光明媚な南部へと進路を変えていきます。


結局購入したのは、私の夫の家からそう遠くない場所の、古い一軒家。

と、言っても天井すら無く、中身は廃屋そのものです。


そこに一から手を入れて、自分好みの家に仕立て上げていくのはイギリス人もフランス人も共通の楽しみ。
ですが、インド人の奥さんと娘には男のかほりのするこのテの楽しみはどうも不評な模様で、「こんなにお金をかけてあんなボロ屋!」という冷たい態度。インド系英国人のお父さんは、女家族3人の不機嫌な顔を前に説得に苦労します。

男はつらいよ・・・・。

最終的には、近所の人々の協力によって見違えるような一軒家に改築。白人男性はフランス人女性のガール・フレンドもでき、その家への完全移住を決定。メデタシメデタシ!

その方達の18ヶ月間の大河ドラマを、こんなに簡単にまとめてしまっていいんでしょうか?いいっすよね。

ちなみに最近の調査では、イギリス人の7割だったかが海外への移住を希望しているそうです。最大の理由はイギリスの憂鬱な気候。

食事のマズさは問題ではないらしいです。私には大いに問題なんですけど。

A PLACE IN FRANCE」・・CHANNEL4 夜8時半〜9時

 


A PLACE IN FRANCE

4年半に渡るドキュメンタリーの意外な最後

 

2005.4.5.

 

2002年から放送されていたチャンネル4の人気シリーズ、「A Place in France」。第一シリーズの最終回について、当サイトでも紹介した事がありました(ここ)。そして今回またまた最終回について。

 

この番組、今回の放送で確か第3シリーズ目(うろ覚えです)だったと思いますが、このドキュメンタリー自体は四年半前から撮影が開始したものだそうです。

今までの経過は以下の通り。

 

<第一シリーズ目>

白人老年男性ナイジェルと、強面ヒゲ面インド人の友人ニッピーが、フランスの別荘を共同購入することを決意。

当初はフランス北部の物件を求めていたが、家屋の広さや環境を優先していくうちに、二人は南へ南へと進路を進めていく。

イギリスの家族を連れてくる事を考慮し、便利さを優先したいインド人のニッピーに対し、田舎の大きな家屋を望む気ままな独身のナイジェル 。二人の意見はことごとく対立し、件探しは困難を極める。

 

結局ナイジェルが自分の意見を押し通し、プロヴァンス地方にある半壊状態の古い家屋を購入。ほとんど全てを一から建て直さなければならない為、ナイジェルはフランスに長期滞在し ながら、家屋の修繕に取り組むことになる。

そんな中、不動産関係を通じて知り合ったフランス人の若い女性と恋に落ち たナイジェル。彼女に口説かれ、フランスへの定住を決意するのだが・・・。

 

<第二シリーズ目>

ナイジェルはフランス定住の為に、インド料理レストランの開業を思いつく。

保守的で慎重な友人のインド人ニッピーは、前回ナイジェルが買った家屋の修繕費で大赤字になったことに懲りて、ナイジェルの危険なビジネス・チャレンジにも大反対。

恋人のフランス人女性をはじめ、ナイジェルの周囲も彼のこの無謀な挑戦には難色を示していたが、ナイジェルの意志は固く、レストラン開店に向けて猪突猛進。

ロンドンで一番の老舗のインドレストランのシェフであるゲイのインド人男性が助っ人となり、苦労を重ねた末にレストランは開店日を迎える。

 

フランスの田舎町ではなじみの無いインド料理をアピールしようと、レストラン・スタッフ達はサリーを身にまとい、象を借りて街中を宣伝活動。ニッピーもお祝いに駆けつけ、出足順調に見えたのだが・・・。

 

ナイジェルのフランス人の彼女が、年の差を理由に別れたいと言い出した。彼女は既に、フランス人の恋人を見つけていたのだ。

彼女と一緒に居たいが為にビジネスを始めたと言うのに・・・と、落ち込むナイジェルだったが、インドレストランを手伝いに来てくれていた古くからの女友達との間に新しい恋が芽生える。

 

<第3シリーズ目>

結局インドレストラン業は大失敗に終わり、大きな負債を抱えたナイジェルは、第一シリーズ目でニッピーと共同購入した別荘を手放す事になる。

無職のホームレスとなったナイジェルだが、イギリス人の恋人が仕事の為に帰国してもなお、フランス定住の夢は諦めようとはしない。

 

彼の次なる挑戦は、イギリス式のB&B(ベッド&ブレックファスト〜朝食つきのカジュアルな宿泊施設で、ホテルよりは宿泊料が安い)の開業だった。

共同購入した別荘まで売り払われた友人ニッピーは、もちろんナイジェルの無謀な計画に大反対。二人の仲は険悪になり、もはや絶交かとも思われたが、今回も結局ニッピーが折れる形となった。

またしても超田舎の一軒家を一から修繕し、一人で奮闘するナイジェル。しかし、いかんせん、ナイジェルは素人だった。

宿泊施設の整備と運営を一人でこなすのには無理があり、レストランの時の助っ人ゲイシェフや恋人女性のヘルプもむなしく、今回も事業は大失敗に終わる。

 

 

そして最後に数秒ほど写った字幕テロップによると・・・

 

「ナイジェルは旅行中の船の中で恋人と大喧嘩をして、二人は別離。

 

は現在イギリスに戻り、ハンプシャーにあるニッピーの家の近所に住んでいます」

 

4年半に渡り周囲(特にニッピー)に迷惑をかけ続け、フランスフランス言ってた結果がこれとは!

 

この番組見ていると、自分がナイジェル派(チャレンジャー)かニッピー派(慎重派)のどちらかがわかると思うんですが、私は絶対ニッピー派です。金銭面でも労働力の面でも、返済できない様な負債を抱えるのは恐怖な代わりに、事業を興して大成功することもまずありえない、どこをどうとっても小者のタイプ。

 

一方、私の学生の頃の親友(女)は、20代で億単位の資本金をかき集めて(どこからだよ!と思いましたが)事業を開始し、今は大成功しています。

「勇気あるね〜」と言った時、「だって、失敗したら破産宣告すればいいだけの事でさ。投資者や株主に対して返済だなんて考えたこともないし」と言ってたっけ。豪胆です。

私は投資してなかったからいいんですけど、投資してたら友達づきあいできなかったのかも・・(心狭!)と思うと、あんなに迷惑をかけられてもなんだかんだでナイジェルと一緒に居るインド人のニッピーに尊敬の念を覚えます。まぁ、テレビ番組的に、付き合わざるを得なかったんでしょうけれど。

 

何食わぬ顔でまた来年当たり新シリーズが放送されそうなこの番組。ナイジェルのはた迷惑な挑戦で番組を作るのは、もうこの辺でやめておいてほしいと思います。