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「悪の枢軸国家」で休日を

2003.2.17.


うちのHPを見てくださった英国在住の方から教えていただいた番組です。
ブッシュ大統領から「悪の枢軸国」と呼ばれている国々の実態は、果たして本当に喧伝されているような極悪国家なのでしょうか?
国家単位で善悪を一刀両断するという恐ろしい行為が着々と行われつつある今、そこに生きている普通の人々の顔や声を実際に知る事は、西側諸国の人間の重要な責任の一つなのではないかと思います。

この番組では、観光ビザで入国した一個人の視点から、「悪の枢軸国」の取材を行ないます。

もちろん、アメリカの唱える「悪の権化」とは、全く違った面を見せてくれるのが期待されますね。

訪問国は、中東の国々や北朝鮮、キューバなどだそうです。

実はこの番組、短期限定のシリーズもので、今日を含めてあと2回で最終回なんだそうです。折角教えていただいたのに、何故今まで見てなかったんだろう・・と振り返ってみたら理由はすぐわかりました。
放映時間が夜11時半からと遅い上(私はその頃ベッドに向かっている)、ビデオテープを切らしていたのが原因でした。勿体無い!

「潜入もの」と言っても下世話な番組ばかり見ている私に、普段は見ない様な硬派な番組を見るチャンスが訪れ、大変喜んでおります。英国在住の皆さま、面白い番組を見つけたらぜひご紹介くださいませ。

HOLIDAYS IN THE AXIS OF EVIL:BBC2
夜11時20分〜0時

 


素人オペラ歌手オーディション

2003.2.18.

 

今、オペラ・オーディション番組「OPERATUNITY」を見ているところです。オーディションの参加者は全員素人。このオーディションに勝ち抜けば、なんとイングリッシュ・ナショナル・オペラの大舞台で大役を演じる事ができるのだそうです。

オペラなんて相当な技量が必要なはず。いくら「素人参加」と言っても、音楽学校の学生とかバーの専属歌手とか、何らかの形で音楽と関わっているセミプロが出るんだろうと思っていたら・・番組を見てみてビックリ!

前回のオーディションで勝ち残った20人は、スポーツ・トレーナー、テスコ(スーパーマーケット)の店員、大工さん、ウエイター、3児の母(彼女はほとんど目が見えないのだそうです)、銀行の人事マネージャー、介護士、警察官、教師、セールスマン、秘書、シェフ、旅行会社のマーケティング・マネージャーなどなど。音楽に関係した仕事に多少なりとも携わっている人は、2、3人しか居ませんでした。

驚くべき事に、見るからに「普通の人々」の彼らの歌声は期待以上に素晴らしいものでした。オペラに疎い私には、どの候補者の声もプロはだしに聞こえるほどです。(二、三割は「あれ?」って人も居ましたが・・)歌っている時の彼らの活き活きとした表情の美しさと瞳の輝きにも、なんだかほろリとさせられてしまいました。

これだけ豊かな才能とオペラへの情熱を持ちながら、彼らが音楽とは全く関係無い職業に従事している事が不思議なぐらいです。日本でこういったオーディションをやったとしたら、ここまでのレベルの人が最終審査まで残る事が出来るでしょうか?この番組は今はやりの素人参加物の企画にすぎませんが、それでもイギリスの音楽界の底知れない層の厚さを垣間見れた様な気がします。

誰が勝ち残るかという事よりも、最終審査までの経過を見つづけたいと思わせる番組です。オペラになんて全く縁の無い私ですが、来週の放映も楽しみ。

OPERATUNITY:CHANNEL4
夜9時〜10時

 


最近のリアリティ番組

2002.2.19.


なんかもう、食傷気味の感アリな「リアリティ番組」。

ビッグ・ブラザーを基本に、そのアレンジみたいな覗き見系番組は飽和状態に達しています。そういった有象無象の同系番組の中から、面白い掘り出し物を探すのは大変です。(本当は、そこまで努力してません)

今日の番組も、ビッグ・ブラザーの亜流ですね。

夫婦やカップルの家に、24時間カメラを設置して二週間の間、彼らの生活を監視します。彼らの言動をプロの心理学者が分析し、カップルの抱えている潜在的な問題を指摘する・・という恥の上塗りの様な番組です。


手を握ったのは何回、キスは何回、セックスは何回なんてとこまで統計を取られて、全国民の前で二人のプライベートな問題を赤裸々に語らなければならないなんて・・!!拙者の様なもののふなら、切腹ものですよ!誰?

このほかにも、
「求人広告の面接と称して、応募してきた人達に妙な実技試験を課す様子を盗み撮り」、
「普通の人をとんでもない目に次々と合わせ、その一日の様子を隠し撮りする番組」、
「リゾート地で遊ぶ男達をセクシー美女3人にナンパさせ、彼らが醜態を晒す様子を撮影」
などなど、「ドッキリカメラ」(古)的な覗き見番組は花盛り。私はどれも見た事なし。同じアイディアばかりで、ちょっと辟易気味なんだもん。


なんか面白い番組無いかしらねぇ・・と言いながら、「LOCATION LOCATION LOCATION」(田舎の不動産を探す番組)の後番組、「RELOCATION RELOCATION」(ほとんど同じ内容)を見てしまったり、私自身も相変わらず変わり映えのしない毎日です。

MADE FOR EACH OTHER?:CHANNEL4
 夜8時半〜9時

 


音楽系小ネタ〜SUGABABES

2003.2.20.


今、「V GRAHAM NORTON(人気のアイリッシュ・コメディアン、グレアム・ノートンによるトーク・ショウ。毎晩10時〜)を見ているところ。


ゲストが「SUGABABES」なんだけど、日本ではこの人達って有名ですか?
平均年齢18歳の女の子R&Bグループで、こっちでは結構人気があります。

メンバーのうち、一人はジャマイカ系、一人はアイリッシュ、一人は東洋系と、三人とも人種が違うけれど、子どもの頃からの幼馴染みで仲良しなんだそうです。(現在はアイリッシュの子が脱退して、リバプール出身の子が入りました)

そう言えば、この間3人がプライベートでアイス・スケートに行って遊んでる時の写真が雑誌に載ってましたけど、世の作られたギャルズ・グループとは一味違う、本当の友達同士と言う感じ。
 

今英国で「作られたギャルズ・グループ」の筆頭格は、ポップ・アイドル・ザ・ライバルズというオーディション番組でデビューしたグループ、「GIRL ALOUD」。おっそろしく仲悪そうですよ〜。

SUGABABES
の中心的人物は東洋系の「ミューチャ」(MUTYA)。

彼女のヴォーカルは迫力があってカッコいい!

実物は写真とはかなり違って、日本人かな?って感じです。(名前から言って、実際は日系では無いと思いますが。)今、金髪にしてるから、余計日本人ぽい容姿に見えるのかも。


3人とも態度がふてぶてしい所が良かったです。歌う時も、椅子に腰掛けたままで、しかも口パクだったし。ま、GRAHAM NORTONの番組で歌う歌手は、皆口パクなんですけどね。

 

SUGABABES

英語版公式HP
日本語版公式HP

そういや、明日は英国の権威ある音楽賞、ブリット・アワーズの授賞式が放映されます。

去年みたいにお目当て(去年のお目当てはゴリラーズ)のノミネートは無いけど、SUGABABESもグループ・アーティスト部門で候補に上がってますね。「ポップ・アイドル」出身のウィルとギャラスも、「ソロ・アーティスト部門」でノミネートされています。

今年は出場を期待されていたロビー・ウィリアムスやミス・ダイナマイトが出演を断ってきたそうで「盛り上がらないのでは・・」との心配の声も聞かれますが、個人的には楽しみです。

ブリット・アワーズ2003・公式HP
20日夜8時〜10時:ITV

 


赤の他人と、旅先を交換してみるテスト(古)

2003.2..27.


海外旅行に向かう二つのグループの旅行先を、いきなり取り替えさせる番組です。

今回は、アイスランドへ行く予定だった女の子3人組と、メキシコへ行く予定だった女の子二人組みが旅行先を交換しました。

今回はどちらもそれぞれの旅先の良さを楽しんでいた様ですが、私が以前見た回は悲惨でした。
東欧の歴史ツアーに参加する予定だったおばあちゃん達と、モロッコのリゾートへ行く予定だった20代の男達が旅先をスワップしたのです。

 

モロッコに行ったおばあちゃん達は高齢者パワー爆発で、予定と全く違う土地でのホリデイを最高に楽しんでいました。プールで遊んだり、ラマでトレッキングしたり。なにより、気の合う友達と一緒で笑いが絶えない様子が良かったです。
この番組を見て、私もモロッコの建物やインテリアの可愛さにすっかり魅せられてしまいました。いつか行ってみたい!

一方、「東欧歴史ツアー」に参加した男達は、高速バスでの移動に次ぐ移動が連日続く旅に疲れきっていた様子。

ツアーに参加している他のり旅行客達は全員高齢者で、お友達を探せる雰囲気もなし。夜な夜な宿泊地のパブでビールを飲みまくり、朝は起きられず、昼はバスの中で爆睡。

停泊地での観光にも興味がもてず、退屈そう・・・。

その回はあまりにも双方の明暗がくっきり分かれ過ぎててちょっと可哀相でしたが、私だったら東欧に行ってもそれなりに楽しんだのになぁ・・と思ってしまいました。


海外旅行での楽しみ方のよい勉強にもなる番組ですし、何より旅心を刺激されます。あぁ、海外旅行にいきたーい!

HOLIDAY SWAPS
 毎週水曜日BBC1夜7時半〜8時

 


一生に一度の大イベントを、ズブの素人にまかせてみる企画

2002.2.27.


イベントを企画する人たちが、3人のイベント・プランナーから意見を聞いて、うち一人を選びます。しかし、3人のうちプロフェッショナル(THE GOOD)はたった一人。あとの二人は、経験の乏しいアマチュア(THE BAD)か、全くの素人(THE UGLY)なのです。しかし、一旦選んだが最後、その相手に企画の全てを任せなければなりません。おそろしかーーー!

初回の今回は、結婚式を間近に控えたカップル、デイジーとギャリーが、ウエディング・プランナーを探します。彼らは何を血迷ったのか、人生の一大事だと言うのに、「THE UGLY」の素人男性を選んでしまいました。

 

プランナーとして選ばれた男性は、出版社のアシスタントでゲイ(多分)。

面接の時点で、素人の私から見ても「コイツはダメだ・・」という雰囲気がプンプンしていたのに、「いかにもプロはもしかしたらサクラかも・・」などと裏をかこうとし過ぎたのが、結局は裏目に出ました。

初回のミーティングから、その男性がウエディング・プランナーでも何でもない事はバレバレになってました。

これに怒りだしたのが、新婦のデイジー。

デイジーはギリシャ人だと聞いて、映画「MY BIG FAT GREEK WEDDING」みたいな陽気な雰囲気を期待していたら、とんでもない間違いでした。年がら年中機嫌が悪い事甚だしく、プランナー(ニセだけど)の男性が何を提言しても気に入らず、怖い顔をして怒りまくっています。新婦の眉間の皺深が深くなるにつれ、板ばさみの新郎はほとほと疲れている様子。


ま、一世一代のイベントにどうしようもないプランナーを雇ってしまった彼女の絶望的な後悔とやるせなさはわからないでもありませんが、もう少し自分の意見を事前にハッキリ伝えろよ、とも思いました。

ウエディング・ドレスまでゲイ男性に選んでもらって、「こんなデザイン、嫌い!」なんて、ちょっとワガママすぎ。ドレスやカードぐらい、自分で選べよ。

ケンカに次ぐケンカを乗り越え、結婚式当日も危機的状況を何度もくぐり抜け、式はなんとかかんとか成功しました。結果よければ全てよし!怒りまくっていたデイジーの顔にもようやく笑顔が見られてメデタシメデタシ・・。


しかし、式の途中で番組の司会が「彼女達が選ばなかった本物のウエディング・プランナーは、なんとデヴィッド・ベッカムとヴィクトリアの結婚式もプロデュースした有名人御用達のプロ中のプロ」と明かした時は、新郎新婦に明らかに落胆の色が垣間見られました。後悔先に立たずです。
流し見でしたが、イベント・プランナーって難しい仕事なんだな〜と実感。


話は変わりますが、以前紹介した「FAKING IT」、この番組とちょっと似ていますね。

FAKING IT」はアメリカ版が向うで作成されていたそうで、それが逆輸入という形で毎週土曜日にこちらでも放映されるそうです。「THE GOOD・・」も、そのうちアメリカで放映されるかもしれません。

THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY: BBC2
 8時〜9時

 


子どもを甘やかしまくるバカ親ども

2003.2.28.


日本でもバブルの時期には、「お嬢さまのお宅拝見」みたいな番組が結構あったのを覚えています。不景気の昨今、あんな番組を放映したら抗議が殺到しそうですね。

今の日本の気分に合っているのはいかにドケチを極めるかとか激安でおいしい店とか、堅実な生活ぶりを全面に押し出した番組なのでしょう。

ここ英国では、割合頻繁に「ど金持ちや貴族階級の不快な生活ぶり」を紹介する番組が放映されています。こういう番組を見るとムカつくのはわかりきっているのに、悪口を言いたくてつい見てしまう私。

制作者側も、その辺の視聴者心理を突いてこういう番組を作っているのでしょう。タイトルからして「spoilt rotten」ですもん。「庶民の皆さん、連中を非難してやって!」と言う番組制作者の声が聞こえてきそうですね。

番組を見たら、案の定ムカつく、ムカつく!
物質的に甘やかされまくっている金持ちのガキ(今回は主に女の子)達が次々に出てきます。

親、特に母親(何故かシングル・マザーが3人も)が、「可愛い娘の為に」たっか〜〜いブランドものの服、靴、アクセサリーを買いまくり、子どものパーティーの為にバーテンダーを雇いカクテル(ただのジュースだけど)を作らせ、ネイル・サロンでマニキュア、ペディキュアをさせ、乗馬をさせ、娘専用のポニーを買い与え・・・。

こう書くと、母親が自分のエゴの為に娘に高価な物を押し付けている様に聞こえるかもしれませんが、ブランドに目が無いのはむしろ娘達の方。
娘ったって、番組で紹介されていた一番小さいのは5歳、上は9歳程度ですが、彼女達のブランド狂いでワガママな事と言ったらありません。


ただ単に金持ちの親が子どもを甘やかしているというのではなく、母親が汗水流して働いて、自分の娘に貢ぎまくっていると言う構図なのです。
私はこの構図から、親としての愛し方を根本的に知らない女性が、「自分がしてもらったら嬉しいこと」を一生懸命子どもに与えているという印象を受けました。そりゃ、大人になってから他人がブランドの洋服をプレゼントしてくれたら嬉しいかもしれないけど、それって実の親が子どもにする愛情表現とは全然別の次元の話じゃないかと思うのですが・・。

恐ろしいのは、この番組で紹介されていた親達が口を揃えて、「自分は子どもを甘やかしていません」と言い切っていた点。欲しがる物も欲しがらないものも湯水の様に与える事が甘やかしで無いとしたら、この人たちにとって子どもを甘やかすってどういうこと?

親達が言いたかったのは、「これは甘やかしでなくて、親の愛です」という事だったのかもしれませんが、この子供達が将来自分以外の誰かを愛した時、物質を媒介せずに他者に愛を与える事が出来るのでしょうか?

それともそんな愛情表現は、彼女達が大人になる頃には、もはやこの世から消滅しているのでしょうか?

大人の企画したパーティーで遊んでいる子供達の表情が今ひとつ楽しそうではなかったことが、唯一の救いでした。あのつまらない顔のまま大きくならないで、自分達の力でもっと楽しい事を見つけてほしいものです。

SPOILT ROTTEN
:27日(木)ITV 夜9時〜10時